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スザーツカ トニー賞 ブロードウェイ ミュージカル

ミュージカル『スザーツカ』あらすじ・見どころ解説!【ブロードウェイ新作】


2017年秋ブロードウェイ上演予定のミュージカル「スザーツカ/Sousatzka」。

この記事ではミュージカル「スザーツカ/Sousatzka」の魅力、あらすじ、内容をまとめてご紹介します!

 

内容まとめ

2005年「The Light in the Piazza」でトニー賞を獲得したヴィクトリア・クラーク主演、バーニス・ルーベンスの小説「マダム・スザーツカ」をミュージカル化した同名作品が、2017年3月にトロントで初演を迎えました。

47名ものアンサンブルを起用し、「ハミルトン」や「ライオンキング」「ラグタイム」「オペラ座の怪人」などのクリエイティブチームが参加しています。

ヴィクトリア・クラークは厳格なポーランド人ピアニスト&教師であるスザーツカ役を演じています。

ブロードウェイでは今年の秋の上演予定です。

 

ミュージカル「スザーツカ」を3つにまとめて解説


 

1 プロデューサー&クリエイティブチーム

プロデューサー

プロデューサーはカナダ出身のベテラン演劇プロデューサーであるガース・ドラビンスキー。

今までに「フォッシー」「ラグタイム」などのブロードウェイ作品を手がけてきました。

脚本・作曲・演出

脚本は「キスへのプレリュード」「The Light in the Piazza」などで3度のトニー賞ノミネート経験を持つクレイグ・ルーカス。

作曲は「ミス・サイゴン」「フォッシー」のリチャード・マルトビー、そしてアカデミー賞作曲家のデヴィッド・シャイア。

演出に前ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー芸術監督のアドリアン・ノーブル。振付はグレイシア・ダニエル。

衣装デザイン&照明デザインには「ハミルトン」でトニー賞を獲得したポール・タズウェルとハウエル・ビンクリー。

音楽について

音楽・ヴォーカルアレンジメントには南アフリカ出身の作曲家レボ・M、彼はディズニー映画「ライオン・キング」でも作曲に携わっています。

流行の音楽からジャズ、東欧から南アフリカ、クラシックまで多様な音楽が劇中で使用されます。

 

2 あらすじ・ストーリー

ガース・ドラビンスキーがミュージカル「スザーツカ」を構想し始めたのは5年前です。しかし彼の政治的な立場や社会的環境の変化がミュージカル「スザーツカ」のテーマやストーリーにも影響を与えたようです。

※ガース・ドラビンスキーは経営する会社の詐欺容疑で18ヶ月刑務所で服役していました。

1988年には映画化

ミュージカル「スザーツカ」はバーニス・ルーベンスの小説「マダム・スザーツカ」を原作としています。1988年には同名の映画がドラビンスキーにより製作されていますが、映画との関係はありません。なお、この映画でスザーツカ役を演じたシャーリー・マクレーンはゴールデングローブ賞に輝いています。

舞台はマーガレット・サッチャー時代のロンドン、第二次世界大戦中にワルシャワのゲットーを生き延びたマダム・スザーツカと、彼女にピアノを教わる16歳の南アフリカ出身の男の子の物語。男の子の母親は南アフリカの活動家です。

ストーリーの中では、悪名高いアパルトヘイトや、ナチスに占領されたワルシャワなど歴史的な出来事についても描かれます。

公式サイトより

舞台は1982年イギリス・ロンドン、それは2人の全く違う世界を生きてきた女性によって運命を引き裂かれた音楽の神童の物語。彼の母親は政治難民であり活動家である、またピアノの教師はナチスの迫害から生き延びた厳格な女性。

この2人の誇り高く、因習を打破しようとする女性の理想が、1人の少年の運命を危機に陥れる。

ミュージカル「スザーツカ」紹介動画

差別、難民など現代社会が抱える問題の寓話

「世界中で起きている出来事の間に入って、その実情を明らかにするこの作品は、人種差別、亡命、難民など今日我々が直面している問題の寓話である」こう語るのはプロデューサーのドラピンスキー。

「『スザーツカ』は希望、勇気をテーマにしているが、最後には夢について扱っており、何が可能で、まだ不可能なことは何かを問います。

真実やルーツを無視することなく、様々な文化、言語、記憶、音楽、芸術、生活スタイルからどんな夢を抱くのかを描くのです」

 

 

3 キャスト

主演はスザーツカ役にヴィクトリア・クラーク、神童テンバの母親に「メンフィス」でトニー賞ノミネート経験のあるモンティーゴ・グローバー、伯爵夫人役に「オペラ座の怪人」カルロッタ役でトニー賞助演女優賞を獲得しているジュディー・キーが起用されています。

 

公演日程について

 

2016年夏に6週間のワークショップを行い、リハーサルが12月14日からトロントにて開始されました。

プレビュー公演が2017年2月25日よりエルギン劇場で始まり、3月23日より初演を迎え4月9日まで上演予定です。

 


 

現代社会が抱える問題の寓話的な作品でもあるミュージカル「スザーツカ」。47名のアンサンブルを起用し、スケールの大きな作品になっています。

また、クラシックとアフリカ音楽という一見対照的なジャンルを一つの作品で使用するのも珍しい試みです。

来年のトニー賞では間違いなく候補に入ってきそうな作品ですね!今後もミュージカル「スザーツカ」の最新情報をお届けします。

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