ワーナー・ブラザースとアマゾン・スタジオはドナ・ターットの人気小説「ゴールドフィンチ」の映画化を目指し、また主人公テオ役にはアンセル・エルゴートを起用する予定です。
この記事では最新映画「ゴールドフィンチ」のキャスト・あらすじ・スタッフについてご紹介します。
Ansel Elgort lands lead role in upcoming big screen adaptation of 'The Goldfinch' https://t.co/im9CpKtUCr
— Hypable.com (@Hypable) 2017年10月4日
"Baby Driver" star @AnselElgort has been offered the lead in the literary sensation "The Goldfinch" (Exclusive) https://t.co/8gk9vedkZt pic.twitter.com/OGI9c0OSJz
— Tracking Board (@MyTrackingBoard) 2017年10月4日
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監督
監督を務めるのは「ブルックリン」の監督として知られるジョン・クローリー。ジョン・クローリーを筆頭とするクリエイティブチームは、約2か月間で複数の候補を出した末に、アンセル・エルゴートにテオ役のオファーを出すことを決定しました。
映画でも演劇でも活躍するジョン・クローリー
ロンドンで演出家として活動後、2003年に「ダブリン上等!」で長編映画監督デビュー。2015年に公開されたコルム・トビーン原作小説の映画化作品「ブルックリン」は、アカデミー賞で作品賞・主演女優賞・脚色賞の3部門にノミネートされました。
2005年にはストレートプレイ「The Pillowman」でトニー賞の演出賞にノミネートされています。
「ゴールドフィンチ」について
遡ること2014年、ワーナーとラットパック=デューン・エンターテインメントは同年にピューリッツァー賞を獲得したドナ・ターットの小説「The Goldfinch」の映画化の権利を獲得しました。
「The Goldfinch」はチャールズ・ディケンズの小説を彷彿させるようなプロットで批評家から激賞された作品。世界中で約300万部発売されたベストセラーです。
ピューリッツァー賞の他にも、カーネギー賞やAmazon.comベストブックオブザイヤー2013年総合第1位、パブリッシャーズ・ウィークリー誌の2013年ベストブックにも選ばれています。
あらすじ
小説はテオドール・デッカーという名の青年が過去を回顧する形式で始まります。少年テオドール・デッカーはテロリストによる美術館での爆弾事件から奇跡的に生き残りましたが、彼の母を殺されてしまいます。
そしてテロがあった際に、美術館から1枚の名画を持ち去るのです。それは、17世紀前半のオランダの画家であり、レンブラントとフェルメールを結ぶ画家として知られるカレル・ファブリティウスの「ごしきひわ」。
孤児となったテオは、不遇にも火薬爆発事故により亡くなったカレル・ファブリティウスの数少ない小さな名画とともに、波乱に満ちた運命を辿ってゆきます。
友情と裏切り、恋愛と失望、ドラッグとギャング、そして盗んだ名画に対しての恐れと魅了、テオの父との関係。
現代という災難を前に、不器用にも生を貫く人物たちを描いています。
公開日や製作スケジュールについて
2017年の初め、近年映画製作に力を入れるアマゾン・スタジオが共同で製作費を分担することに同意し、2018年に本格的に製作が開始されることが決定しました。
また、アマゾン・スタジオは全体の1/3もの製作費(約4000万ドル)を捻出する代わりに、アマゾン・プライムでのストリーミングサービスでの放送権を得る見込みです。
一方で、ワーナー・ブラザースによる配給権もあるので、劇場公開と同時期にアマゾン・プライムでの放送も開始される可能性があります。
キャスト
2017年に公開された「ベイビー・ドライバー」で一気に日本でも知られるようになったアンセル・エルゴート。1994年アメリカ出身の俳優です。
アンセル・エルゴートの次回作
多くのファンが期待する次回作はクロエ・モレッツとの共演作「November Criminals」。
その後、映画「Billionaire Boys Club」も公開されます。
さらに小説「The Finest Kind」の映画版にも出演予定であり、監督は「L.A.コンフィデンシャル」や「ミスティック・リバー」の脚本を手がけたブライアン・ヘルゲランドが務める予定です。