ボブ・ディラン×ミュージカル「Girl from the North Country(ガール・フロム・ザ・ノース・カントリー)/北国の少女」がついに上演される!
ロックからフォーク、ゴスペルまで幅広い音楽活動、そして鮮やかな歌詞で綴られた曲の数々が認められ2016年に歌手として初のノーベル文学賞を受賞したボブ・ディラン(1941年-)。
今回はボブ・ディランからの製作依頼により生まれたジュークボックスミュージカル「北国の少女」についてご紹介します。
本日も"ディズニーとミュージカルのことならアートコンサルタント"をお読みいただきありがとうございます。
ボブ・ディランのジュークボックスミュージカルが生まれた背景
今回、世界で初めてボブ・ディランのジュークボックスミュージカルが誕生しますが、確固たる世界観を持つボブ・ディランがミュージカルや舞台に楽曲の使用を認めることは非常にレアなことなのです。
近年でボブ・ディランの楽曲が使用された舞台は2006年「The Times They Are A-Changin」までさかのぼります。
ボブ・ディラン側からの依頼
しかし、今回のミュージカル「北国の少女」はボブ・ディラン側から劇作家コナー・マクファーソンへの製作依頼だったのです。
コナー・マクファーソンが脚本・演出
コナー・マクファーソンはアイルランド出身の劇作家。1997年にストレートプレイ「The Weir」がローレンス・オリヴィエ賞を受賞、2004年には「Shining City」がトニー賞にノミネートされています。ただし、ミュージカル脚本の経験はありません。
しかし、アイルランドのパブを舞台に緻密な人間関係、精神を奥底を描き出したコナー・マクファーソンの才能にディランも託したのでしょう。
また演出もコナー・マクファーソンが手掛けます。
音楽について
音楽は20曲、全てボブ・ディランの生み出した楽曲を使用しています。
曲目
使用曲は幅広く、1963年に発表された初期の曲から、2012年発表アルバム「テンペスト」に収録された『Duquesne Whistle』まで。
「Blowin’ in the Wind」「The Times They Are a-Changin’」「Desolation Row」「Like A Rolling Stone」などのヒットソングも使用されています。
【サウンドトラック】
あらすじ
舞台は1934年ミネソタ州ダルースの冬。ダルースはボブ・ディランの生まれ故郷であり、ディランが生まれる7年前に物語が設定されています。
ストーリー
地元のゲストハウスに集まるぎりぎりの生活を送る住人たち。
オーナーのニックは返せないほどのお金を借りてしまっている。妻のエリザベスは人生に失望し、娘マリアンヌは誰のか分からぬ子を宿している。
ある夜、ゲストハウスに聖書を売り歩く宣教師と復帰を目指すボクサーがやってくるが、これが後には退けない問題へと発展してゆく。
アメリカの地方、世界的な大恐慌、過酷な環境に生きる人々を描く作品です。
北国の少女
「Girl from the North Country(ガール・フロム・ザ・ノース・カントリー)/北国の少女」はボブ・ディランが1963年に発表した初期のフォークソングで、アルバム「フリーホイーリン・ボブ・ディラン」に収録されました。
今までにニール・ヤング、ロッド・スチュワートがカバー。
かつて愛した女性への想い
歌詞の内容は、かつて愛した北国の少女への想いについて語られています。
公演日程・劇場
2017年7月8日より10月7日までロンドンのウォータールー駅の近く、オールド・ヴィック・シアターにて上演されます。
ボブ・ディランのファンでなくとも必ず観たいミュージカル、チケットはこちらより。