映画製作会社ライオンステージがオースカー・ワイルドの名作小説「ドリアン・グレイの肖像」を映画化!
監督はシンガーソングライターのセイント・ヴィンセント。
海外エンタメ誌Varietyが独占で情報を入手しました。
あらすじ
ヴィクトリア朝の時代に、ポートレイトに年をとらせ自分は永遠の若さを手に入れようとする男の物語。
主人公を女性に置き換えたイノベーティブな作品になる!
この映画化では、原作とは異なりタイトルキャラクターに女性を起用するようです。
監督はシンガーソングライターのセイント・ヴィンセント
映画を監督するのはアニー・クラーク。別名セイント・ヴィンセント、ロックを中心としたシンガーソングライターです。
自分のアーティスト名「セイント・ヴィンセント」をタイトルにしたアルバムが2015年のグラミー賞で、ベスト・オルタナティブ・アルバム賞を受賞。
また、150年以上続く歴史ある賞スミソニアン・アメリカン・インジェニュイティ・アワードや、Qマーベリック・アワードなど芸術界で刷新的な活躍をしたアーティストに贈られる賞を今までに獲得してきました。
まるで現代アートのインスタレーションのような芸術性の高いプロモーションビデオが特徴です。
映画監督として2017年にデビュー
アニー・クラークの映画監督デビュー作「Birthday Party」は2017年サンダンス映画祭にて上映されました。本作では共同脚本、作曲、監督を担当しています。
本作ではメラニー・リンスキー、ジョー・スワンバーグ、シーラ・ヴァンドが主演を務めました。今年の3月からNetflixより視聴できます。
脚本は「エル ELLE」のデイビット・バーク
脚本に起用されたのはデイビット・バーク。
デイビット・バークはポール・バーホーベン監督のスリラー映画「エル ELLE」の脚本を手がけた作家です。
現在は共同脚本の新作「スレンダー・マン」や、フランス人作家ピエール・ルメートルの小説「アレックス」映画化に携わっています。
アニー・クラークもデイビット・バークも同じタレントエージェンシーに所属しています。
「ドリアン・グレイの肖像」
意外に思うかもしれませんが、1890年に発表された「ドリアン・グレイの肖像」はオスカー・ワイルドが唯一手掛けた長編小説です。
1945年の映画版が有名
今までに何度か映画化されましたが、最も有名なのは1945年のMGM製作版でしょう。
ドリアン・グレイ役をハード・ハットフィールドが演じ、ジョージ・サンダース、アンジェラ・ランズベリーが出演。
アンジェラ・ランズベリーは自身初となるゴールデングローブ賞(助演女優賞)を獲得しました。
原作 オスカー・ワイルド
小説「ドリアン・グレイの肖像」を執筆したのはオスカー・ワイルド。
1854年イギリス・ダブリン(現アイルランド)生まれ。代表作に戯曲「サロメ」「ウィンダミア卿夫人の扇」「真面目が肝心」など。
監督 アニー・クラーク
監督は2017年に映画監督としてデビューを果たしたアニー・クラーク(セイント・ヴィンセント)。
1982年アメリカ合衆国オクラホマ州出身。バークリー音楽院中退後、2006年よりセイント・ヴィンセントとして音楽活動を開始。2014年に4thアルバム「セイント・ヴィンセント」をリリースしビルボードのチャートで12位にランクイン。
2017年サンダンス映画祭で監督デビュー作「Birthday Party」が公開。また、現在イギリス出身の女優&モデル、カーラ・デルヴィーニュと交際しています。
LGBTであるワイルドとアニー・クラーク。2人の天才の感性が響き合うところに生まれる世界観が気になりますね!
マシュー・ボーン版「ドリアン・グレイ」では現代に舞台を写し、写真というアイテムを使って見事に作品の世界観を表現しました。
アニー・クラークが手がける映画版も現代を舞台にした作品になる可能性が高いと思います。