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スキー&スノーボード スポーツ

エックスゲーム/X Games Aspen 2017〜フリースキー競技の結果&選手紹介!


【エックスゲーム/X Games Aspen 2017】フリースキー競技の結果&選手についてご紹介します。

2017年1月26日よりアメリカのコロラド州アスペンにて「X Games Aspen 2017」が開催されました。






 

スノーボードではついに4回転の境地に!

スノーボードでは、男子ビッグエアで大会初の縦4回転が成功し、女子スロープスタイルては縦2回転に成功するなど新しい歴史が生まれました。

マックス・パロットの4回転ループ

 

ジュリア・マリノのダブルアンダーフリップ

 

 

スキーも新しいトリックの歴史が生まれる

スキーも同じく新たな歴史が作られました!

リサ・ツィマーマンのスイッチ・ダブルコーク1080

フリースキーファンが最高に驚いたのは女子ビッグエアでリサ・ツィマーマンが見せたスイッチダブルコーク1080でしょう。ついに女子でもダブル系のトリックへと進み始めたのです。

昨年のビッグエアは降雪によるコンディションもあり、フリースキーの限界が見えはじめたかなと思った大会でしたが、フリースキーは今後も成長してゆきます!

 

それでは、エックスゲーム/X Games Aspen 2017のフリースキー競技各種目トップ3のランをご紹介します!

 

男子ビッグエア

男子ビッグエアはイギリス出身の25歳ジェームズ・ウッズがエックスゲームス初のゴールドメダルを獲得。シルバーメダルはビッグエア巧者のスウェーデン出身ヘンリク・ハーロウ。ブロンズメダルはスイス出身カイ・マーラー。ビッグエアでは4つ目のメダルを獲得しました。

 

ゴールド:ジェームス・ウッズ

2ndのトリックがスイッチトリプルコーク1440セーフティグラブ。ウッズは今までダブルを正確に、しかもスクリーミンシーマンなどスタイルを入れて決めてくるイメージがありましたが、今大会からついにトリプルを解禁しました。

しかも、優勝を決めたトリックはスイッチトリプルコーク1620オクトパスグラブ。ウッズのシグネチャースタイルですが、トリプルのオクトパスグラブは圧巻ですよね。

 

 

シルバー:ヘンリク・ハーロウ

46点を決めたトリックはノーズバター・トリプルコーク1620セーフティーグラブ。ヘンリク・ハーローは2015年のX Games スロープスタイルでトリプルを失敗してからビッグエアーではノーズバターを避けてきましたが、ついにこの大会から解禁し始めましたね。

次のランはスイッチトリプルフラットスピン1440セーフティーグラブ。昨年のX Gamesからこのスタイルのフラットスピンを多用しています。

 

 

ブロンズ:カイ・マーラー

カービングからのトリプルコーク1620。スタイルでてますよね。カービングからのトリプルって初めて見ました。ゆっくり回っているようで、これでも1620回ってますからね。

2つ目のトリックはスイッチダブルミスティー1260ミュートグラブ。カイ・マーラーのシグネチャースタイルです。マーラーのミスティーって本当にスタイルが出ていてかっこいい!!!

 

 

 

女子ビッグエア

女子ビッグエアのゴールドメダルを獲得したのはドイツ出身のリサ・ツィマーマン。初のゴールドメダルです。シルバーメダルはエストニア出身の14歳ケリー・シルダル。ブロンズメダルにはスイス出身18歳のジュリア・タノ。

 

ゴールド:リサ・ツィマーマン

1つ目のランがスイッチ900テールグラブ。そして、2つ目のランがスイッチダブルコーク1080。ヘンリク・ハーローのようなフラット気味の軸ですが、それがまたスタイルがでていてイケてます。平昌五輪でスキービッグエアー競技がないのが本当に残念。

しかし確実に、女子も今後ダブルにチャレンジするスキーヤーが増えるでしょう。逆に、男子はもうダブルでは勝負できない次元に入っています。

 

 

シルバー:ケリー・シルダル

ファーストが、スイッチ1080テールグラブ。セカンドもスイッチ1080テールグラブ。まだ14歳です。縦回転系はまだ披露していませんが、今後のフリースキー界を担うのは確実にシルダルなので、来年あたりからチャレンジしてくるでしょう!

 

 

ブロンズ:ジュリア・タノ

ファーストがスイッチ1080テールグラブ。セカンドがスイッチ1260テールグラブ。少し乱れてはいますが、女子も1260まで回せることを証明しました。




 

男子スロープスタイル

男子スロープスタイルは、ノルウェーのウーステン・ブラーテンがゴールドメダル(94.33)。シルバーメダルはアメリカ出身のマクレー・ウィリアムス(93.33)。ブロンズメダルにABMの愛称で知られるカナダ出身のアレックス・ボーリー=マルシャン(92.00)。

 

ゴールド:ウーステン・ブラーテン

フリースキーの花形競技で1位に輝いたのがノルウェー出身のウーステン・ブラーテン。ソチ五輪でも同種目に出場しており、当時から正確なダブルをバシッと決めてましたが、昨年からトリプルにチャレンジし始め、ついに持ち前の正確性でトリプルを決め、ゴールドメダルに輝きました。

450アウトからのスイッチダブル、スイッチダブル、トリプル1440。セカンドキッカーのダブル1260テールグラブがマジでかっこいい!!!あの軸はジャッジも惚れます。

 

シルバー:マクレー・ウィリアムス

マクレーもスイッチトリプルの領域に突入しましたね。最後のスイッチトリプル1440セーフティーグラブ含めすべてクリーンに決めてきました。しかし、いつになればマクレーはゴールドが獲れるのでしょうか!ジョスやゲッパーの勢いが落ちている今、アメリカで最も平昌のメダルに近いのはマクレーでしょう。

 

ブロンズ:アレックス・ボーリー=マルシャン

この人のパフォーマンスを待っていたファンは数多くいるのではないでしょうか。ついにABMがX Gamesの表彰台に帰ってきました。トリプルはないものの、ジブ含めすべてスタイルのあるトリックを披露しました。

スイッチでウォールに当てて450はストリートの経験が生きていますね。セカンドもサードもバイオ軸のダブルですが、ABMのバイオは本当にかっこいい。平昌で待ってるよABM!

 

 

女子スロープスタイル

ゴールドメダルは昨年に引き続き14歳のエストニア人ケリー・シルダル。シルバーメダルは15歳のフランス出身テス・ルドゥー。ブロンズメダルに19歳のノルウェー出身ヨハンナ・キルリ。

 

ゴールド:ケリー・シルダル

今大会でも最も注目を浴びた女子スキー選手が14歳のケリー・シルダル。ビッグエアーでは惜しくもシルバーメダルでしたが、総合力でケリーに敵うものはいないでしょう。

何よりジブが男子並みに上手いですからね。最後のスイッチ1080はグラブが甘いですが、ミュートがつかめれば本当に男子かと思うようなランになります。

 

 

シルバー:テス・ルドゥー

ケリー・シルダルの1歳年上のフランス人スキーヤー。X Gamesは今年初参戦。ウォールに当てるあたりはタフな心臓を持ってることが伝わってきます。

ラストランはバイオ720セーフティー。女子でバイオってこの人ぐらいでしょうか。最後まで着地が見えないのがバイオの特徴なので、やはり勇敢さがありますね。

 

 

ブロンズ:ヨハンナ・キルリ

クリーンかつスタイルのあるランを見せてくれました。ケリーやテスよりも回転数は少ないものの、スタイルが出てます。こういうランの方が好きなファンはたくさんいそうですね。素直にかっこいい。

 

 

 

男子ハーフパイプ

初のゴールドメダルに輝いたのはアメリカ出身のアーロン・ブランク。シルバーメダルはエックスゲームス初出場のニュージーランド出身ミゲル・ポーティアス。ブロンズメダルはカナダ出身ノア・ボウマン。

 

ゴールド:アーロン・ブランク

ローランドやガス、ワイズが軒並み失敗する中、頂点に輝いたのがアーロン・ブランク。正直ランの内容は2016年のローランドやワイズの方が上ですが、2回のスイッチダブルに、ダブルコーク1260など現在ハーフパイプ界の最高の技を軽々と披露するあたりは、ハーフパイプ界の進歩が伺えます。

 

 

シルバー:ミゲル・ポーティアス

ニュージーランド出身といえば今まではウェルズ兄弟でしたが、ミゲルはとてつもない才能の持ち主ですね。特に、最初のエアはダブルコーク900。パイプでダブルコーク900チャレンジしてるスキーヤー初めてみました。パイプでもミスティとか、バイオとか今後新しい軸が登場するのでしょうか。

 

 

ブロンズ:ノア・ボウマン

カナダ出身のノア・ボウマン。あまりX Gamesのメダルとは縁がない印象でしたが、初めてのブロンズメダルを獲得しました。ダブルはスイッチ1080だけでしたが、浮遊感のある高いエアでスタイルがありましたね。

 

 

 

女子ハーフパイプ

女子ハーフパイプのゴールドメダルはフランス出身のマリー・マルティノ。シルバーメダルは日本人スキーヤー小野塚彩那。ブロンズメダルにはアメリカ出身マディ・ボウマン。

 

ゴールド:マリー・マルティノ

フランス人スキーヤー、32歳です。ソチ五輪ではシルバーメダルに輝いています。フリースキーに年齢は関係ありません。

2つのフレアに最後は900テール。何よりスピードと高さがありました。多くのアラサースキーヤーがマリーに勇気をもらったことでしょう。

 

 

シルバー:小野塚彩那

またシルバー...正直、今回はゴールドで良かったのでは?と思わせるような圧倒的なランでした。縦回転さえあれば!ということでしょうか。最初の900もグラブ欲しかったなぁ。

平昌では日本フリースキー競技初の一番輝く色のメダルを期待しています。

 

 

ブロンズ:マディ・ボウマン

パワフルなランを見せてくれたのがマディ・ボウマン。23歳です。やはり900はグラブがつかめず。

ただ、コークと言って良いほど傾いた軸はかっこいいですよね。




 


 

まだX Games 2017 は終わっていません!

次はノルウェーで3月8日から11日まで開催します。

種目は男女スロープスタイルと男女ビッグエア。また女子のダブルや男子のスタイルのあるトリプルが見られるのでしょうか!!!

このサイトでは、「エックスゲーム/X Games Norway 2017」に関する情報もお届けします。ぜひチェックしてみてくださいね。

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