ディズニー映画の興行収入ランキング10/最も売れた作品とは―
1937年にディズニーが世界初の長編アニメ映画「白雪姫」を公開してからちょうど80年。80年の間にディズニーが公開したアニメ・実写映画でも、最も興行的に成功した作品はなにか。
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この記事では、ディズニー映画を興行収入ランキングにして発表します。
Box Office Mojoを参考に、アメリカ国内の興行収入でランキングにしました。プリンセスアニメ、マーベル作品、「スター・ウォーズ」シリーズ、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズなど数ある名作の中で1位に輝いたのは意外にもあの作品でした!
目次
10位 シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016)
マーベル・シネマティック・ユニバースはフランチャイズ作品群の中でも最も興行収入を集めています。現在最新の作品は「ドクター・ストレンジ」で14作品公開されています。
「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」は13番目の作品で、アメリカ国内の興行収入は4.08億ドル。
キャプテン・アメリカを主人公にした3番目の作品で、2015年公開の「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」から約1年後を舞台に物語が展開されています。
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9位 アイアンマン3(2013)
マーベル・シネマティック・ユニバースの第7作品目となる「アイアンマン3」の興行収入は4.09億ドル。マーベル・コミックに登場するアイアンマンを主人公にした映画です。世界では12.1億ドルの興行収入に達しました。
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8位 トイ・ストーリー3(2010)
ピクサー・アニメーション・スタジオ製作映画「トイ・ストーリー」3作目となる本作の興行収入は、アメリカ国内で4.15億ドル。第1作目「トイ・ストーリー」から15年も経っているので、チケットの値段も高騰しており単純に比較はできませんが「トイ・ストーリー」3作品の中では最も高い興行収入を記録しています。
「トイ・ストーリー」の主人公ウッディ、バス・ライトイヤー、アンディの物語は今や世界的な支持を得ており、テーマパークやビデオゲーム、スピンオフTV番組にもなっています。
また、続編となる「トイ・ストーリー4」が2019年夏に公開予定です。
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7位 ライオン・キング(1994)
1989年の「リトル・マーメイド」から始まるディズニールネサンス作品の中で最も興行収入が高い作品です。アメリカ国内で4.23億ドル。公開されたのは1991年、シネコンなどがはやる前に公開された作品であり、当時の映画館の数は現在に比べおおよそ40%も少ないと言われています。
ミュージカル映画でもある「ライオン・キング」は、アカデミー賞でも「Circle of Life」 「Can You Feel the Love Tonight(愛を感じて)」「Hakuna Matata(ハクナ・マタタ)」の3曲で歌曲賞にノミネートし、「Can You Feel the Love Tonight(愛を感じて)」が受賞。さらにハンス・ジマーが作曲賞受賞、アニメ映画としてははじめて作品賞にもノミネートしました。
G-ratedの映画としては最高の興行収入を達成しています。また「ライオン・キング」はテーマパークのアトラクションやブロードウェイミュージカルにもなり、トニー賞で6部門受賞しました。
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6位 パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト(2006)
「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ第2作となる「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」はアメリカ国内で4.23億ドルの興行収入を達成。世界では11億ドルに達しました。
他の映画とは逆で、ディズニーのテーマパークにあるアトラクションをベースにして作られたのが本作です。また、シリーズ5作目となる「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」が2017年5月26日、日本では7月1日に公開予定です。
ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウはディズニー・ハロウィーンでも大人気のキャラクターです。
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5位 アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015)
2012年「アベンジャーズ」の続編で、地球の支配を企む人工知能ウルトロンと、スーパーヒーローチームであるアベンジャーズとの戦いを描いた作品です。
アメリカ国内で4.59億ドル、世界では14億ドルに達しました。
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4位 ファインディング・ドリー(2016)
ピクサー作品で最も興行収入が高い作品が2003年公開「ファインディング・ニモ」の続編「ファインディング・ドリー」。フル3DCGで描かれた「ファインディング・ニモ」10周年イベントでアンドリュー・スタントン監督がもう一度「ファインディング・ニモ」を見たときに、健忘症の魚ドリーにインスピレーションを抱き、生まれた作品です。
アメリカ国内で4.86億ドル、世界的には約10.3億ドルに達しました。
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3位 ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016)
「スター・ウォーズ」最新作の「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」はアメリカ国内で5.32億ドル。世界的には11億ドルもの興行収入を達成しています。
物語の時系列は1977年「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」の直前を描いたスピンオフ作品シリーズの1作目です。「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」の興行的成功は、スピンオフシリーズを今後量産しようとするディズニーにとって大きな弾みとなるでしょう。
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2位 アベンジャーズ(2012)
マーベル・コミックのスーパーヒーローチームであるアベンジャーズを描いた「アベンジャーズ」シリーズ第1作です。アメリカの興行収入は6.23億ドル。世界では15億ドルに達しています。
「アベンジャーズ」の映画化が企画されたのは2005年。メリルリンチから融資を受けたマーベル・スタジオが製作した「アイアンマン」からなる『マーベル・シネマティック・ユニバース』シリーズ第6作目にして、フェーズ1の最終作です。
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1位 スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015)
「スター・ウォーズ」シリーズにおける第7作品目であり、続編3部作の1作目です。国内では9.37億ドル、海外では11億ドルに達し、全世界での興行収入は21億ドル。公開日、公開週の興行収入記録など数々の記録を打ち立てた作品。
「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」が「スター・ウォーズ」の世界観を証明した作品であれば、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」は「スター・ウォーズ」ブランドの強さを証明した作品です。
また、続編「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」は2017年12月15日にアメリカで公開されます。
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全世界では4位の「アナと雪の女王」
「アナと雪の女王」はアメリカ国内での興行成績は10位以内に入りませんでしたが、世界全体では4位となる13億ドルを稼ぎました。
この名作はディズニー・ルネサンスの作品をモデルとし、「Let It Go」など印象的な曲の数々、今までのプリンセス映画からは予想もしない展開が特徴的です。
現在、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートの一つエプコットには「アナと雪の女王」をテーマにしたアトラクションがあり、ブロードウェイミュージカル「アナと雪の女王」も製作中です。さらに「アナと雪の女王」関連グッズも現在も飛ぶように売れています。
もちろん、続編も予定されています。
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当時の金額を現在の価値にすると実質的には1位になる「白雪姫」
1937年に公開された世界初の長編アニメーション映画「白雪姫」はアメリカ国内で1.85億円を売り上げました。
80年前の金額であり、現在の価値に直すと9.42億円です。これは現在最高の興行収入を上げている「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の9.37億ドルや、アニメ映画で最高の「ライオン・キング」を越えます。
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