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ミュージカル 映画

オードリー・ヘップバーンのおすすめ映画ランキング~世界中のファンが選んだ!


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今回は「スクリーンの妖精」オードリー・ヘップバーン主演映画をご紹介します。「ローマの休日」「シャレード」「パリの恋人」「ティファニーで朝食を」など数多くの名作があるなかで、世界中の映画ファンが選ぶナンバー1のオードリー作品は何でしょうか?

 

 

オードリー・ヘップバーンについて

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オードリー・ヘップバーンがどのような人生を歩んだのかご存知でしょうか?

多くの人がオードリー・ヘップバーンの名前はご存知だと思います。そして多くの人が「オードリー・ヘップバーン」=「美しく、亡き今も数多くの女性に影響を与え続ける女優」だと感じていることだと思います。

実は、そのような「美しい姿」の裏側には、壮絶な少女時代の体験がありました。

彼女は決して安定した時代に、安定した暮らしをしてきたのではありません。彼女は「アンネの日記」を『私自身の体験だ』と後に語りました。

オードリーは、第二次世界大戦の戦火の中を命からがらくぐり抜けて、そしてイギリスに移り住み、苦労の末に映画界へのデビューを果たしたのです。

 

その体験なしに、オードリーを単純に「美しい女優」として語ることはできません。ですので、この記事では映画だけでなく、オードリーの人生を紹介したいと思います。

では、映画ランキングを紹介する前に、オードリー・ヘップバーンが銀幕にデビューするまでの半生を紹介したいと思います。

 

オードリー・ヘップバーンの誕生

オードリー・ヘップバーンは世界大恐慌のあった1929年5月4日にベルギーのブリュッセル生まれました。

父親のジョセフ・ヘップバーン=ラストンはアイルランド系イギリス人の実業家です。各国で様々な事業をしていました。

母親のエラは、ファン・ヘームストラという姓をつぐオランダ貴族の家柄の出身です。

幼年時代は母の家系であるファン・ヘームストラ家の領地で2人の兄と過ごします。しかし、エラのオードリーへの愛情はそこまで深くなく、叔母や家政婦が母の代わりとなっていました。

 

少女時代

1935年両親が別居し、オードリーはイギリスの寄宿学校に入ります。1938年に両親が離婚し、オードリーは相当なショックを受けました。

この時に味わった「父に捨てられた」という感情は後々のオードリーの考え方に影響を与えます。1950年にオードリーは自分が常に持っている「不安感」の原因をこう分析しています。

「それは父が私から離れていったことからきています。私のすべての個人的関係に刻まれてきたものは『捨てられた』という感情です。それが弱まることはありませんでした。人を好きになって結婚したとしても、『捨てられた』という永続的な苦悩のなかで生きるでしょう。実は、もっともこだわるのはこの感情であって、それを失うのが怖いんです。」

 

第二次世界対戦とオードリー

9歳の時からバレエのレッスンを週に一回イギリスで受け始めます。しかし、1939年にはイギリスがヒトラー率いるナチスに宣戦を布告。オランダにいた母エラはオードリーを飛行機に乗せてオランダへと帰国させます。

そして、オードリーはオランダのアルンヘム音楽・バレエ学院に入学します。両親の離婚により過食症に陥っていたオードリーは、痩せるためにチョコレートなど大好きな食べ物を控えるようになります。

 

1940年5月10日の朝、アルンヘムがナチスに占領されました。

占領の結果、ドイツ語が義務化され、ナチ化が押し進められます。その影響により、ファン・ヘームストラ家の全所有地と資産が没収されます。それだけではなく、兄のイアンはドイツの強制労働収容所に連行されました。オランダ軍に勤務していたアレキサンダーはオランダ降伏の後もレジスタンス活動に参加します。

 

そして、この時11〜15歳のオードリーは、悲惨な光景を数多く目の当たりにし、そしてオードリー自身も凄まじい戦争の体験をするのです。

例えば、ナチス軍がユダヤ人を強制連行するところ、そして青年たちが逮捕され、射殺される光景も目にしました。さらに、叔父のオットーも銃殺されます。

この時の体験を振り返り、オードリーはこう言います。

「アンネ・フランクの日記を読みながら、私は自分のあらゆる感情と恐怖を再体験した」

 

また、オードリーは後にイギリス軍のメッセンジャーを務めていたと告白します。アルンヘムの周囲の森に隠れていたイギリス軍空挺部隊へのメッセンジャーをしていたのです。

しかし、任務の帰り道、ナチ軍に見つかり司令部へと連行されます。オードリーは脱走し、なんと25日間も地下室で一切れのパンとジュースの飲みで生き延びるのです。栄養失調で黄疸と重い貧血にかかったまま戦争が終わります。この影響による偏頭痛は成長しても抱え続けることとなりました。また、地下室からも逃げ出しますが、その後の暮らしではカブやチューリップの球根をペースト状にして食べていました。街には死者があふれかえり、家も爆撃で消失してしまいます。

 

そして、1945年5月5日にオランダが解放されるとオランダ兵の療養所でボランティアの看護師として働いていました。オードリーが16歳のときです。

この時の戦争体験によってオードリーは「全てのことに尊厳を持てるようになった」と言っています。また、終戦後には「ユニセフ」の前身「アンラ」からきた援助に感動し、この体験がユニセフに献身的に参加するきっかけにもなりました。

2人の兄も無事に帰ってきます。このように、オードリーは恋も映画も、パーティも知らずに思春期を終え、悲劇的な時代を生き抜きました。その中で、ただひとつの逃げ道がバレエでした。

 

戦争が終わり、バレエの道を進む

戦争が終わると、住処を失ったファン・ヘームストラ一家はアムステルダムに移り住みます。そこで、オードリーは3年間バレエのレッスンを受け続けます。

ある時、『オランダの七つの教訓』という映画でエアホステスの端役を演じられるかわいい女の子を探すために監督であるチャールズ・ユグリー・ファン・デル・リンデンがバレエ教室を見に来ていました。そしてオードリーが採用されたのです。その時18歳でした。

 

そして、19歳の時にランバート・バレエ学校の奨学金を受けられることになり、母エラと共にロンドンに移り住むことになります。ロンドンでは、母エラはフラワーショップの店員や料理人、美容師やインテリアの販売員などあらゆる方法でお金を工面していました。

また、オードリーはマリー・ランバートのバレエレッスンを受け始めます。背の高さもひとつの決め手にして、アレグロよりもアダージオの練習に力を入れてました。

 

のちに映画「初恋」でオードリーはバレリーナの役を演じることになります。

 

 

バレエから演劇の道へ

バレエの先生であるマリー・ランバートは当時のオードリーを振り返り、こう言っています。

「熱心な生徒だが、エネルギーを発散しすぎ、存在感があるので集団に溶けこめない」

176cmとバレリーナの中では背が高いオードリーは、バレリーナとしての限界を感じ20歳になる頃からバレエの道から演劇の道へと歩み始めます。ショーや写真のモデルを始め、俳優学校にも入りました。

同時に、ブロードウェーミュージカル『ボタンつきのハイブーツ』のロンドン公演のオーディションを受け、端役ですが合格します。そして、この端役での舞台出演がオードリーにとって大きな映画デビューへのきっかけとなるのでした。この舞台を観に来ていたイギリスのプロデューサーであるセシル・ランドーがオードリーを気に入り、舞台への出演が増え、そして1949年ファッション雑誌「VOGUE」に掲載されると次々に雑誌からのモデルオファーが舞い込みます。

そして、次第にメディアもオードリーを注目し始めるのでした。

 

演劇から映画の道へ

そしてついに、制作会社「イーリング・スタジオ」が映画『初恋』の出演契約をオードリーと結びます。この作品がオードリーにとって人生最初の大役でした(主役の妹役)。内容は、父親が暗殺されたのち、激烈な政治的陰謀に巻き込まれたふたりの姉妹ー中欧からロンドンに亡命した姉と、純真なバレリーナの妹の物語です。

この作品、ヒットはしませんでしたがオードリーは多くの観客の心をつかみ、スターへの道を登り始めます。

そして、次の出演映画『モンテカルロへ行こう』という映画の撮影中にフランスの小説家コレットと夫のモーリスがオードリーを見てブロードウェイミュージカル『ジジ』の主役に推薦され、オードリーはブロードウェイでの主役に抜擢されます。この抜擢によってイギリスでもかなりの知名度を得ることになりました。

 

『ローマの休日』

その頃、映画『ローマの休日』に出演する役者を探していたパラマウントのロンドン制作部長リチャード・ミーランドが『天国の笑い声』の脇役だったオードリーの演技に魅了されます。そして会社に映画出演の推薦をします。

オードリーはテストを受けて大きな評価を得ることができ、王女役に抜擢されます。

彼女はその後、『ジジ』出演のためにニューヨークへと船で旅立つのでした。オードリーはニューヨークの高層ビルを見て驚嘆し、ニューヨークの町々に一目惚れでした。それに、甘いものが大好きで、船に乗っている間中ケーキ屋クリーム、チョコをがつがつ食べていたので、『ジジ』のプロデューサーは

『ミラーがロンドンで契約した若い妖精は、ちょっとした樽に変わっていた』

と言ったらしいです。それに早口でもぐもぐセリフを言うことが多く、感情にも欠けていたので、演出家は困っていました。しかし、注意をするとすぐに直し、ゲネプロでは批評家から高い評価を得ました。オードリーはたちまち有名になり、ショーは満員御礼でした。

そして、『ジジ』は1952年5月2日い217回目の公演を終えました。

その後、オードリーは『ローマの休日』の撮影のため、ローマへ飛びます。

 


 

これがオードリーが映画『ローマの休日』出演に至るまでの半生です。

戦争の体験がオードリーに与えた影響は強く、オードリーは映画からの引退後ユニセフの大使として数多くの戦地に赴きます(死ぬ間際、ガンになりながらも難民キャンプへと訪れていた)。

極限の体験をしているからこそ、人間への共感や優しさが心の底から生まれ、そしてそれを素直に表現することができるのではと個人的に思います。

 

「自分自身に対して100%率直でなければなりません。欠点を隠そうとせずに、正面から向かい合うのです。」(Audrey Hepburn)

 

オードリー・ヘップバーン 年表

1929年5月4日 ベルギー・ブリュッセル生まれ。同年は世界大恐慌がありベルギーの経済も大きなダメージを受けた。

1935年(6歳) 両親が別居し、イギリスの寄宿学校に入る。

1938年(9歳) 両親が離婚。

1939年(10歳) オランダのアルンヘムに落ち着く。公立学校の5年生に編入。第二次世界大戦が始まる。

1941年(12歳) ウィニア・マローヴァから本格的にバレエを習い始める。

1944年(15歳) アルンヘムの戦いで町が全焼する。

1945年(16歳) 第二次世界大戦終結。10月、アムステルダムに引っ越す。

1948年(18歳) 『七日間のオランダ語』(旅行案内映画)に出演。イギリスに渡り、マリー・ランパートにバレエを師事する。『ハイ・バトン・シューズ』(ミュージカル)に脇役で出演。

1949年(19歳) 『ソース・タルタル』(ミュージカル)に出演。ファッション雑誌『VOGUE』にオードリーの写真が掲載される。

1950年(20歳) 『ソース・ピカント』(ミュージカル)に出演。

1951年(21歳) 『若気のいたり』『若妻物語』『天国の笑い声』『ラヴェンダーヒル一味』(映画)に出演。ニューヨークのブロードウェイで『ジジ』(ミュージカル)の主役を演じる。

1952年(22歳) 『秘密の人々』『モンテ・カルロ・ベイビー』『パラダイス・ジャンクションの雨の日』(テレビ番組)に出演。『ローマの休日』の撮影を開始する。

1953年(23歳) 『ローマの休日』公開。『麗しのサブリナ』撮影開始。

1954年(24歳) 『オンディーヌ』(舞台)を演じる。オンディーヌ役でトニー賞を受賞。『ローマの休日』の演技が認められ、3月のアカデミー賞にて主演女優賞を受賞。9月、スイスで監督や役者として活動するメル・ファラーと挙式。

1956年(26歳) 『戦争と平和』公開

1957年(27歳) 『パリの恋人』『昼下がりの情事』公開。『マイヤーリング』(テレビ映画)に出演。

1959年(29歳) 『尼僧物語』『緑の館』公開。

1960年(30歳) 長男ショーンが生まれる。オードリー唯一の西部劇映画である『許されざる者』公開。

1961年(31歳) 『ティファニーで朝食を』『噂の二人』公開

1963年(33歳) 『シャレード』公開

1964年(34歳) 『パリで一緒に』『マイ・フェア・レディー』公開

1966年(36歳) 『おしゃれ泥棒』公開

1967年(37歳) 『いつも二人で』『暗くなるまで待って』公開

1968年(38歳) メル・ファーラーと離婚

1969年(39歳) 医師アンドレア・ドッティと結婚する。ローマへ引っ越す。

1970年(40歳) 次男ルカが生まれる。

1971年(41歳) 『愛の世界』(ユニセフ・ドキュメンタリーテレビ映画)公開

1976年(46歳) 『ロビンとマリアン』公開

1979年(49歳) 『華麗なる相続人』公開

1980年(50歳) ロバート・ウォルダースと出会う(オードリーが死去するまで恋愛関係が続く)。父親が死去する。

1981年(51歳) 『ニューヨークの恋人たち』公開

1982年(52歳) アンドレア・ドッティと離婚

1984年(54歳) 母エラを看取る。

1987年(57歳) 『おしゃれ泥棒2』(テレビ番組)公開

1988年(58歳) ユニセフの親善大使になり、エチオピア、トルコを訪れる。以後、南アフリカ、スーダン、バングラディッシュ、ソマリアなどを訪れる。

1989年(59歳) 『オールウェイズ』公開(最後の映画出演作品)

1991年(61歳) 湾岸戦争が起こる。

1993年(63歳) 『世界の庭』(テレビ番組)公開。1月20日死去。3月アカデミー特別賞受賞。

 


 

それでは、ランキングの発表です。

今回のランキングは、オードリー・ヘップバーンの主演作品を対象としました。

また、ランキングの方法ですが、よくあるエディターの好みを反映させたランキングではありません。本当にこの記事をご覧になっていただく皆様には、本当に良い作品に巡り合っていただきたいのです。

ですので、2大海外映画レビューサイトの点数を平均して点数をつけました。

「imdb」と「ロッテン・トマト」です。

何千、何万の人がつけた得点を平均化しているので、ランキングの順位は確かなものです。

 

では1位の作品から発表します。

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1位 ローマの休日(1953) 92

あらすじ

ヨーロッパ最古の王室の王位継承者であるアン王女は、欧州各国を親善旅行で訪れていた。ローマでも公務を無難にこなしていくアン。だが実は、彼女はこれまでのハードスケジュールで疲れやストレスが溜まっていた。主治医に鎮静剤を投与されるものの、気の高ぶりからか逆に目が冴えてしまった彼女は、こっそり夜のローマの街へ繰り出すことに。やがて、薬が効いてくるとベンチで寝入ってしまうアン。そこへ偶然通りかかったアメリカ人の新聞記者ジョーは、彼女を一国の王女であることも知らずに自分のアパートで休ませるのだが…。 allcinema ONLINE

  • 海外批評家:98
  • 日本人:4.57/5
  • 監督:ウィリアム・ワイラー「ベン・ハー」
  • 共演:グレゴリー・ペック「アラバマ物語」

受賞(ヘップバーン):アカデミー賞 主演女優賞受賞、英国アカデミー賞 主演英国女優賞、ゴールデングローブ賞 主演女優賞受賞(ドラマ部門)、NY映画批評家協会賞 女優賞受賞

受賞(作品):アカデミー賞 原案賞、衣裳デザイン賞

この映画が観客に与えた衝撃:オードリーの美について

1953年にこの映画が公開されると、大衆は皆オードリーに魅了されました。オードリーの持つ気品さ、優雅さ、特に当時としてはまったく新しかったオードリーの「顔」に魅了されたのです。

「自分を客観的に見なくてはいけません。機会を調べるように自分自身を分析するのです。自分に対して100%素直で欠点に目をつぶらず、それを隠そうとしないことです。そして、欠点以外のものに磨きをかけるのです。」これはオードリーが『ローマの休日』を撮影後インタビューで語った言葉です。

オードリーの美しさは、「自然体でいる」というオードリー自身の考えからきています。歯並びが悪いのを矯正するように言われた時も、濃い眉を抜くように指示された時も、オードリーはありのままの自分の姿を大事にしたいと言って譲りませんでした。男性に媚びない、ありのままの女性の美しさをオードリーは世界中に見せたのです。

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またシーン中、スクーターの後ろで横に座ったオードリーは、ゆったりとしたスカートで低い靴を履き、首にスカーフを巻いていました。そして、運転役のグレゴリー・ペックのスクーターに乗ったきゃしゃなオードリーの姿は映画の伝説となりました。この映画を機に、全世界が一目でオードリーを気に入ったのです。この映画を見た女性たちは、オードリーのスタイルを皆真似するようになりました。

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観客動員数が一番多い国は?

実は、この映画の観客動員数が一番多い国が日本です。興行収入の1/3が日本でした。

 


 

2位 シャレード (1963) 89.5

あらすじ

スキー場からパリの自宅へ戻ってきたレジーナを待っていたのは、離婚予定だった夫の死。葬儀の会場には見知らぬ三人の男が現れ、大使館では情報局長から、戦時中に夫が軍資金25万ドルを横領していた事を聞かされる。五里霧中のレジーナはスキー場で知り合ったピーターに助けを求めるが、彼もまた三人組の仲間だった……。

解説

数々のミュージカルを手掛けてきたS・ドーネンが、その洒落たセンスを活かして作り上げたミステリー・コメディの傑作。H・マンシーニのメロディが怪しくも美しい。 allcinema ONLINE

  • 海外批評家:92
  • 日本人:4.10/5
  • 監督:スタンリー・ドーネン「雨に唄えば」
  • 共演:ケーリー・グラント「北北西に進路を取れ」

受賞(ヘップバーン):英国アカデミー賞 主演女優賞受賞、ゴールデングローブ賞 主演女優賞ノミネート

受賞(作品):アカデミー賞 歌曲賞ノミネート

 

 


 

3位 暗くなるまで待って (1967) 89.4

解説

オードリー・ヘップバーンが盲目の人妻に扮したサスペンス・スリラー。

あらすじ

夫のサムが見知らぬ女性から受け取った人形にはヘロインが隠されていた。ヘロインを奪い返そうとする組織のリーダー、ロートは、マイクとカルリーノの二人と共にサムのアパートで人形を探すが見つからない。そこで、妻のスージーが盲目である事を知った3人は、人形の行方を突き止めるために一芝居打つ事に……。 allcinema ONLINE

  • 海外批評家:94
  • 日本人:4.07/5
  • テレンス・ヤング「007 ロシアより愛をこめて」

受賞(ヘップバーン):アカデミー賞 主演女優賞ノミネート、ゴールデングローブ賞 主演女優賞ノミネート、NY映画批評家協会賞 女優賞ノミネート

 

 


 

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4位 マイ・フェア・レディ (1964) 88.9

解説

ヘプバーン主演によるミュージカル映画の大作。

あらすじ

ロンドンの下町、夜の巷で花を売っていた少女イライザ。そこへたまたま通りかかったヘンリー・ヒギンズは、彼女の余りにもひどい訛りに対し、正しい発声と淑女としての行儀を身に付けさせると断言する…。 allcinema ONLINE

  • 海外批評家:96
  • 日本人:4.01/5
  • 監督:ジョージ・キューカー「スタア誕生」
  • 共演:レックス・ハリソン「アンナとシャム王」

受賞(ヘップバーン):ゴールデングローブ賞 主演女優賞ノミネート、NY映画批評家協会賞 女優賞ノミネート

受賞(作品):作品賞、主演男優賞、監督賞、撮影賞(カラー)、編曲賞、美術監督・装置賞(カラー)、衣装デザイン賞(カラー)、音響賞

 

 


 

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5位 ティファニーで朝食を(1961) 88.9

解説

トルーマン・カポーティ原作の小説を映画化し、ハリウッドを彩った大女優オードリー・ヘプバーンの代表作となったエレガントなラブストーリー。大都会ニューヨークでリッチな男性との結婚を夢見るヒロインがさまざまな問題を乗り越え、真実の愛にたどり着くまでをコミカルかつ繊細に描き出す。巨匠ヘンリー・マンシーニが音楽を担当。オードリーが歌う名曲「ムーン・リバー」はもとより、小悪魔的彼女の魅力満載の小粋なストーリーに熱狂する。

あらすじ

ホリーはニューヨークのアパートで、名前のない猫と自由に暮らしている。そんな彼女のお気に入りはまだ人気のない早朝、パンとコーヒー片手に5番街にある高級店ティファニーのウインドーを眺めつつ朝食を取ることだった。そんなある日、彼女の住むアパートに自称作家のポールが入居し……。 シネマトゥデイ

  • 海外批評家:88
  • 日本人:3.61/5
  • 監督:ブレイク・エドワーズ「酒とバラの日々」
  • 共演:ジョージ・ペパード「バナチェック登場」

受賞(ヘップバーン):アカデミー賞 主演女優賞(ノミネート)、ゴールデングローブ賞 主演女優賞(ノミネート)

受賞(作品):アカデミー賞 ミュージカル音楽賞、歌曲賞

 

 


 

6位 麗しのサブリナ (1954) 87.3

解説

多くの人々を魅了し、永遠の妖精と称されたオードリー・ヘプバーンによるロマンチックコメディー。名匠ビリー・ワイルダーがメガホンを取り、大富豪の兄弟と、美しく変身したお抱え運転手の娘との恋を描く。

ハンフリー・ボガート、ウィリアム・ホールデンという大スターが競演。シックなドレスやサブリナパンツを着こなすオードリーのファッション、そして彼女のキュートな魅力に夢中になる。

あらすじ

大富豪ララビー家のお抱え運転手の娘サブリナが、主の次男デイヴィッドに恋心を抱くも、彼女の父は身分違いの恋を忘れさせるため娘をパリへ送り出す。2年後、洗練された淑女に変身した彼女が帰国すると、デイヴィッドはすっかり夢中に。婚約中の弟を案じる長男ライナスは、やがて自分はサブリナが好きなことに気付き……。 シネマトゥデイ

  • 海外批評家:91
  • 日本人:3.8/5
  • 監督:ビリー・ワイルダー「サンセット大通り」「アパートの鍵貸します」
  • 共演:ハンフリー・ボガート「カサブランカ」、ウィリアム・ホールデン「戦場にかける橋」

受賞(ヘップバーン):アカデミー賞 主演女優賞ノミネート、英国アカデミー賞 主演英国女優賞ノミネート、NY映画批評家協会賞 女優賞ノミネート

受賞(作品):アカデミー賞 衣裳デザイン賞、ゴールデングローブ賞 脚本賞

ウィリアム・ホールデンと恋仲に

『麗しのサブリナ』で共演したウィリアム・ホールデンと恋に落ちます。

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オードリーとジヴァンシーの関係

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『ローマの休日』でフランスに行った時に気に入ったブランド『ジヴァンシー』にオードリーは惚れ込みます。その後、『麗しのサブリナ』を始め『ティファニーで朝食を』『シャレード』など数多くの作品で衣装としてこのブランドを使い続けました。

デザイナーであるユーベル・ド・ジヴァンシーは今でもフランスのファッション界の大御所です。今でもジヴァンシーは独特のシンプルな服を生み出しています。

そして、ジヴァンシーがあったからこそ、オードリーがそのあと街やスクリーンで身につけたスタイルを通して、彼女の生き方を表現することができたのです。

ジヴァンシーの幾何学的でシンプルなデザインと黒やオフホワイト、おさえたパステルカラー、オードリー自身も細い体でジヴァンシーの求める体型にフィットしていました。しかも、オードリーの体型は戦後直後のハリウッドで主流だった「戦後の豊かさへの回帰を象徴した豊満な体型」を流行遅れにしようとしていました。

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オードリー自身も、自分の美しさが豊かさの回帰を象徴したマリリン・モンローをはじめとする「豊満な体型」ではないことを語っています。

「私は決してセックスシンボルとしてのセクシーさは持ち合わせていない。なぜなら、マリリン・モンローのような豊満なバストもヒップも私にはないもの。だけど、セクシーという言葉が必ずしも肉体的、あるいはセックスシンボルとしての色っぽさだけをあらわすものだとは世界に思わせたくないの。セクシーとは内面や知性からだって十分溢れ出るものだということを私は世界の人々にもっと知ってもらいたいの。」

さらに、この頃はコラムニストが信じられないほど絶大な影響力を持っていました。そのコラムニストたちからもオードリーは好評を得たのです。

「両性的なシルエットをもつこの若い女優は、戦後のスクリーンで豊かさへの回帰を象徴した豊満な体型を流行遅れにする。折れそうなほどにやせた体と、か弱い肩と、白鳥のような『首』をもつ一方で、丸い腰とバレリーナの筋肉質な長い足をもつオードリーは、たしかに前進的な世代とともに、すぐれたトップモデルの前兆となる。彼女たちはファッション誌の人気を高めるだろう。」(『ELLE』)

「大きな澄みきった目をした、ハート形の顔を持つ糸のように細い女優は、はじけるような茶目気と女王の品位を魅力的に一体化している」(『タイム』)

 

 


 

7位 おしゃれ泥棒 (1966) 86.7

あらすじ

贋作画家シャルル・ボネの家に、内偵中の私立探偵シモンが忍び込んだ。ところがたちまち、画家の娘ニコルに発見されてしまう。シモンを泥棒と信じたニコルは、美術館からビーナス像を盗み出すことを依頼する。警戒厳重な美術館に、二人は潜入することに成功するが……。

解説

オードリーのロマンティック・コメディ。 allcinema ONLINE

  • 海外批評家:100
  • 日本人:3.81/5
  • 監督:ウィリアム・ワイラー「ベン・ハー」
  • 共演:ピーター・オトゥール「アラビアのローレンス」

 

 


 

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8位 噂の二人 (1961) 85.4

解説

リリアン・ヘルマンの原作『子供の時間』を巨匠W・ワイラーが映画化した作品で、「この三人」(36)のリメイクにあたる。

あらすじ

仲のいい二人の女学生カレンとマーサが、レズビアンの噂を立てられてしまう。そのためマーサは傷つき自殺、カレンは婚約者と別れ、独り町を立ち去る……。一人の少女の嘘によって、いわれのない不幸を被った女性たちの悲劇を描く。 allcinema ONLINE

  • 海外批評家:86
  • 日本人:4/5
  • 監督:ウィリアム・ワイラー「ベン・ハー」
  • 共演:シャーリー・マクレーン「愛と追憶の日々」

 

 


 

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9位 いつも2人で (1967) 84.7

解説

倦怠期を迎えた夫婦が馴れ初めの地フランスを自動車旅行する。夫は明らかに浮気をしており、妻にもやましい所がないではない。思い出すのは出会いの新鮮な瞬間の数々。そのフラッシュバックを実に自在に現在と交錯させ、H・マンシーニのノスタルジックなメロデイに乗せ、ドーネン監督が洗練の極みを見せる傑作ロード・ムービー。 allcinema ONLINE

  • 海外批評家:80
  • 日本人:3.68/5
  • 監督:スタンリー・ドーネン「雨に唄えば」
  • 共演:アルバート・フィニー「オリエント急行殺人事件」(ポワロ役)

受賞(ヘップバーン):ゴールデングローブ賞 主演女優賞ノミネート

 

 


 

10位 尼僧物語 (1959) 83.2

あらすじ

ベルギーの尼僧ガブリエラは、コンゴの植民地で医療活動を行なっていた。彼女は生きる糧を神の道に見出していたのだが、第二次大戦で父を失った彼女は、次第に教会のあり方と対立を深めていく……。

解説

A・ヘプバーンが尼僧を演じる、F・ジンネマンによるヒューマン・ドラマ。 allcinema ONLINE

  • 海外批評家:93
  • 日本人:4.11/5
  • 監督:フレッド・ジンネマン「わが命つきるとも」「真昼の決闘」
  • 共演:ピーター・フィンチ「ネットワーク」

受賞(ヘップバーン):英国アカデミー賞 主演女優賞受賞NY映画批評家協会賞 女優賞受賞、アカデミー賞 主演女優賞ノミネート、ゴールデングローブ賞 主演女優賞ノミネート

受賞(作品):NY映画批評家協会賞 監督賞、ゴールデングローブ賞 優秀作品賞

 

 


 

11位 昼下りの情事 (1957) 80.1

あらすじ

私立探偵クロードの娘アリアーネは、父親のファイルから、アメリカの富豪フラナガンの資料を盗み読み、彼に恋をしてしまう。ある日、フラナガンに逢う機会を得たアリアーネは、恋愛に慣れたプレイガールのフリをして彼に近づくが……。

解説

B・ワイルダーによる、オシャレなラブ・ロマンス。 allcinema ONLINE

  • 海外批評家:88
  • 日本人:4.02/5
  • 監督:ビリー・ワイルダー「サンセット大通り」「アパートの鍵貸します」
  • 共演:ゲイリー・クーパー「真昼の決闘」

受賞(ヘップバーン):ゴールデングローブ賞 主演女優賞ノミネート、NY映画批評家協会賞 女優賞ノミネート

 

 


 

12位 パリの恋人 (1957) 80

解説

不滅のミューズとして人々に愛されるオードリー・ヘプバーン出演のミュージカル。

カメラマンにスカウトされ、パリでモデルとなった女性の恋を華やかな歌と踊りを交えて描き出す。メガホンを取るのは、『雨に唄えば』『シャレード』の名匠スタンリー・ドーネン。共演は『タワーリング・インフェルノ』などのフレッド・アステア。ファッションフォトの名手リチャード・アヴェドンが手掛けたポップなビジュアルにも注目。

あらすじ

ファッション誌のために新たなモデルを探しているカメラマンのディック・エヴリーは、古本屋で働くインテリ娘ジョー・ストックトンに才能を感じ取る。彼女にモデルとなって、パリで開かれる雑誌のカバーガール発表パーティーに出席してほしいと頼むディック。ファッション業界には興味のないジョーだったが、パリに行けば尊敬するフロストル教授に会えるかもしれないと話を受けることに。 シネマトゥデイ

  • 海外批評家:87
  • 日本人:3.74/5
  • 監督:スタンリー・ドーネン「雨に唄えば」
  • 共演:フレッド・アステア「トップ・ハット」

 

 


 

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13位 戦争と平和 (1956) 69.3

あらすじ

トルストイの同名小説を基にした戦争大河ドラマ。19世紀の帝政ロシアの末期、ロシアを巻き込んだ戦争を背景に、貴族の私生児ピエールと伯爵令嬢ナターシャの恋愛劇を描く。

  • 海外批評家:33
  • 日本人:3.07/5
  • 監督:キング・ヴィダー「ビッグ・パレード」
  • 共演:ヘンリー・フォンダ「黄昏」

受賞(作品):ゴールデングローブ賞 外国語映画賞

 

 


 

14位 パリで一緒に (1964) 68.5

あらすじ

パリのホテルで新作映画の執筆に悪戦苦闘する脚本家ベンスン。彼は締め切りが迫る中、その創作に行き詰まっていた。そこで何とか期限に間に合わせるため、臨時速記者を雇うことに。採用されたガブリエルのおかげで台本作りは順調に進んでいく。国際警察に追われているリックという男がギャビーという女性を騙し、共犯で窃盗を企むが、実は彼女は警察の協力者だった、という構想で筆を進めるベンスン。一方、その物語を気に入ったガブリエルはやがて、ベンスンに恋心を抱き始めるのだが…。 allcinema ONLINE

  • 海外批評家:57
  • 日本人:2.87/5
  • 監督:リチャード・クワイン
  • ウィリアム・ホールデン「戦場にかける橋」

 

 


 

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15位 許されざる者 (1960) 67.3

あらすじ

平穏に暮らしていた開拓者一家が、先住民の血が流れているとされる養女の出生を巡り、周囲をも巻き込みながら波乱に満ちた運命に翻弄されていく姿を描いた西部劇。

  • 日本人:3.30/5
  • 監督:ジョン・ヒューストン「マルタの鷹」「黄金」
  • 共演:バート・ランカスター「エルマー・ガントリー/魅せられた男」

 

 


 

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16位 ロビンとマリアン (1976) 63.5

あらすじ

獅子王リチャードと共に十字軍遠征に赴いていたロビン・フッドが20年ぶりに故郷シャーウッドの森に帰って来た。依然として権力をふるうノッティンガムの代官との確執や、かつての仲間たちとの交流を交えながら、尼僧となっている恋人マリアンとの恋の顛末をロマンティックに描きあげた異色編。 allcinema ONLINE

  • 海外批評家:76
  • 日本人:3/5
  • 監督:リチャード・レスター「ナック」
  • 共演:ショーン・コネリー「007 ロシアより愛をこめて」「薔薇の名前」

https://youtu.be/BKPVGIdJr-k

 

 


 

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17位 緑の館 (1959) 46.1

あらすじ

南米アマゾンを舞台に冒険好きな青年と、野性の少女の幻想的なめぐり逢いから始る、熱帯林のロマンス。

解説

原作はイギリスの博物学者として名高い、文豪ウィリアム・H・ハドソンが、1904年に発表した長篇小説。 映画.com

  • 日本人:3.11/5
  • 監督:メル・ファーラー

 

 


 

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18位 華麗なる相続人 (1979) 39.7点

解説

シドニー・シェルダン原作『血族』をヘプバーン主演で映画化。

あらすじ

大手製薬会社社長が登山途中で事故死、娘エリザベスは会社を相続し父の言いつけである株の譲渡禁止を頑なに守り続ける。しかしそれを良く思わない兄弟達。やがて殺人事件が起こり彼女もまたに何者かに狙われていく……。  allcinema ONLINE

  • 日本人:3.07/5
  • 監督:テレンス・ヤング「007 ロシアより愛をこめて」
  • 共演:ジェームズ・メイソン「スタア誕生」

 


 

 

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