ウエストエンドとブロードウェイの違い
いまさら聞けない!シリーズ。2年ブログ書いてるけど、はじめてチャレンジしてみます。
今回は題して!
「いまさら聞けない!ウエストエンドとブロードウェイの違い」
今度海宝直人ファンの彼女についてウエストエンドに行くのですが(ウエストエンドは3回目)、ふと「そういえば、ウエストエンドとブロードウェイの違いってどんなところにあるんだろう」と疑問に思いました。
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もちろん、ロンドンとニューヨークとか、上演しているミュージカルが違うとか。簡単なことは分かるのですが、それ以外のことについて具体的に知っていることがあまりないなと。
勝手に決めつけてすみませんが、みなさまもウエストエンドとブロードウェイの違いって意外と知ってそうで知らないですよね?
だって、たとえばブロードウェイの方がお客さんも作品数も多そうだけど、実際にはどうなのかとか。どっちの方が歴史があるのかとか。
そこで、色々と調べていたらなかなか良さげな記事を見つけました。
「INFOGRAPHIC: WEST END VS. BROADWAY」
こんな感じで、図(インフォグラフィック)ですごくわかりやすくまとめてあります。
そこで、この記事の内容を参考に、WEとBWの違いを10個ご紹介します。
また、こんなところも違うよ!ってことがあったら一番下のコメントから教えてください。
名前の意味
ウエストエンドはロンドン中心にある地区を示すのに対して、ブロードウェイとはストリートの名前です。
テムズ川の上あたりにある地域をウエストエンド。マンハッタンを上下につなぐ道のことをブロードウェイと言います。
歴史
ウエストエンドの方が歴史は古く、イギリス王政復古により1660年にデュークス・カンパニー及びキングス・カンパニーの2つの劇団が公演を行う許可を得ます。そして、1663年にブリッジ・ストリートのシアター・ロイヤルがウエストエンド最初の劇場として設立されました。
ただ、ウィリアム・シェイクスピアがすでに16世紀後半からグローブ座などで芝居を上演しており、約400年前には劇場文化が栄えていたことになります。
一方で、ブロードウェイは1904年から1919年の期間に栄えてゆきました。ただ、最初にマンハッタンに常設の劇場ができたのは1750年。当時はシェイクスピアなどイギリスの芝居がメイン。そして、「グレイテスト・ショーマン」の主人公P.T.バーナムが1840年頃から見世物を披露するようになります。
ただ、劇場街として確立されていったのは、今のミュージカルのメインストリームであるブックミュージカルが上演されるようになった20世紀初頭です。
劇場数
劇場数はほとんど同数。ウエストエンドが40個の劇場に対し、ブロードウェイは41個。
ちなみに、「オフ・ブロードウェイ」は有名ですが、ウエストエンドにも「オフ・ウエストエンド」ってあるの知ってました?40から400程度の劇場は「オフ・ウエストエンド」と呼ばれています。
オフ・ウエストエンドと同じく小さな劇場やパブで上演されるものを「フリンジ」とも言いますが、オフ・ウエストエンドがロンドンの中心にある劇場なのに対して、フリンジはロンドン郊外にある劇場を指します。
年間観客数
年間観客数は、ウエストエンドが1,430万人に対し、ブロードウェイが1,327万人。※2016年〜2017年シーズン
意外に思った方多いのではないでしょうか?ウエストエンドの方が観客数は多いんです!
年間興行収入
1年間の興行収入は、ウエストエンドが8億2,700万ドルに対し、ブロードウェイは14億5,000万ドル。※2016年〜2017年シーズン
観客数はウエストエンドの方が多いのに、興行収入は倍近くブロードウェイの方が多いのですね。この理由はどこにあるのでしょうか?
チケット料金
チケット単価の平均はウエストエンドが44.99ドル。ブロードウェイが109ドルです。2倍以上の差があります。
ブロードウェイの方が年間興行収入が高かった理由は、観客数は少ないけれどもチケット単価が高かったからなんですね。
※ここからは私調べです。
アワードの歴史
また、アワードつまり【ローレンス・オリヴィエ賞】と【トニー賞】の歴史を比べてみましょう。
イギリスのショーを対象にしたローレンス・オリヴィエ賞は、1976年に開始。一方でブロードウェイのミュージカル・演劇を対象にしたトニー賞は、1947年に始まりました。
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休演日
これ、今から観劇のために現地に行く人にとってはすごく重要なことですよね。ウエストエンドでは、日曜日が休演日です。一方で、ブロードウェイでは月曜日が休演日です。
ただし、ウエストエンドなら「ライオンキング」、ブロードウェイなら「オペラ座の怪人」と例外もあります。
座席エリアの呼び方
少々マニアックですが、ミュージカルを海外サイトで予約するときに座席表が出てきます。日本では1階席と分かりやすいですが、ウエストエンドやブロードウェイは1階席とは呼びません。
ウエストエンドだと「STALLS」。ブロードウェイだと「ORCHESTRA」と呼びます。
また、2階の席をウエストエンドだと「ROYAL」「GRAND」「DRESS CIRCLE」、ブロードウェイだと「MEZZANINE」。
さらに、桟敷席をウエストエンドは「UPPER CIRCLE」、ブロードウェイでは「BALCONY」と呼んでいます。
プログラム
日本では1000円以上するプログラム。ウエストエンドでは3~4ポンドで発売。なんとブロードウェイでは無料です。そして、ウエストエンドでは日本と同じく「プログラム」と呼びますが、アメリカでは「PLAIBILL(プレイビル)」です。
ウエストエンドとブロードウェイの違いを10個ご紹介しました。ウエストエンドとブロードウェイでは上演しているミュージカルが違うので、どちらに行くか悩みますよね!
今ならブロードウェイの方が少し熱いですかね、「アナ雪」!「ミーン・ガールズ」!
※ブロードウェイ版「アナと雪の女王」のPV
どちらに行こうか悩んでいる人、どんなミュージカルが上演中なのか知りたい人はこの記事をぜひ参考にしてください。