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『芝居の月組』はどこへ?「I AM FROM AUSTRIA」感想 | 宝塚歌劇


なぜSNSで「美園さくらの歌唱力が高い」と言われるのか不思議に思う | 「I AM FROM AUSTRIA」感想

さて、昨日は東京劇術劇場にて宝塚歌劇 月組公演「I AM FROM AUSTRIA」を観劇してきました。

 

「I AM FROM AUSTRIA」とは?

オーストリアの歌手レインハード・フェンドリッチの楽曲を使ったジューク・ボックスミュージカル。2017年9月16日にウィーンのライムント劇場で初演を迎え、2019年6月16日までに公演回数は450以上を越え、500,000人以上が観劇しました。

メモ

舞台はウィーンにある老舗ホテル・エードラー。跡継ぎであるジョージは、伝統を重んじる両親に対し若者らしい革新的な改革を掲げ、悲願である“五つ星”獲得を目指し積極的に経営に参加していた。そこへ、オペラ座舞踏会に出席する為に久々に帰国したオーストリア出身の人気ハリウッド女優エマ・カーターがお忍びでやってくる。しかし従業員の一人が彼女の来訪をツイートした為、マスコミが押し寄せホテルは大混乱に陥ってしまう。ホテル側の不手際を詫びに、ジョージがエマの部屋へ訪ねると、ふとしたことから二人は意気投合するが……。

ホテルの御曹司として自らのなすべき事を模索するジョージ、世界的なスターでありながら自らを失うエマ、各々は惹かれあい、オーストリアの美しい街並みや自然の中で、自分の居場所を見つけていく。

公式HP:https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2019/iamfromaustria/index.html

 

本当は良い作品・曲なんだろうなと思って観る辛さよ、、、

私の「I AM FROM AUSTRIA-故郷(ふるさと)は甘き調(しら)べ-」の感想は、

 

「本場の人が歌ったら良い曲なんだろうな。本場の演出なら面白い作品なんだろうな。。。」

 

でした。これ一番悲しい感想じゃないですか・・・?

きっといい作品なのに、自分と同じ日本人が演出して歌ってだめにしてしまっている。

なぜかオーストリア人に非常に申し訳ない気持ちになりました。

 

実際、今オーストリア版のアルバムを聞いていますが、想像した通りものすごく良い曲ばかり。

でも、月組「I AM FROM AUSTRIA-故郷(ふるさと)は甘き調(しら)べ-」を見たときは、こんなに良い曲には聞こえなかったのが事実。

特に、、、この曲の良さを伝えられなかったトップ娘役美園さくらの歌唱力は本当にいかがなものかと思っています。

 

 

美園さくらの「歌が上手」と言われる不思議

でも、なぜか評判の良い美園さくら。SNSでは、

SNSでの反応
美園さくらちゃん歌の表現力がすごい、低音から高音まですてき!
SNSでの反応
美園さくらちゃん歌めちゃめちゃ上手くて驚いた!!
SNSでの反応
歌声が美しく力強くて震えた

一幕の後、後ろの席からも

「わたしのさくさくすごいでしょ」

という声が聞こえてきました。

「I AM FROM AUSTRIA-故郷(ふるさと)は甘き調(しら)べ-」に対して痛烈に批判しているアカウントでも、美園さくらの歌は上手いと書いている人もいます。

 

でも、明らかに歌えていない。

 

ちなみに、前から世間の評価とは裏腹に、私は美園さくらの歌が上手だと思ったことはありませんでした。

 

「I AM FROM AUSTRIA」で最初に唄ったソロ曲はまだキーが低くて美園さくらの声に合っていました。どっしりした声が生かされていました。

「美園さくら、歌上達した?」と少し嬉しい気持ちになったのを覚えています。

 

しかし、それ以降の曲が壊滅的でした。

音程が低い時は良いのですが、高音で裏声に変わるときに声量が一気になくなり、代わりに癖の強さが増していく。

原曲のエマの曲を聞くと、力のほどよい抜け方が、アコースティックなサウンドにすごくマッチしています。

でも、美園さくらの歌い方は、無理にテクニックを使おうとして力み、高い音になっても音が抜けていかない。

これでもかと繰り出されるエセオペラ風のビブラートも、聴いていて心地よいものではありません。

 

そして、美園さくらが歌うと劇場が一気に静かになるのですが、これが星組で感じたのと同じ空気感であることに気づきました。

何を言っているのかよく分からないので、耳をすませるのです。

いやー、ソングナンバーの多い作品だけに、本当にきつかったです。

 

 

「芝居の月組」はどこへ、、、

また予想以上に珠城りょうも歌えていなかった。。

明日海りお、礼真琴と続けて聞いてきたからでしょうか、、、いや明らかに歌えてなかった。これだけ歌うミュージカルで声が枯れるのも理解できますが、、

 

「いや、たまきちの魅力は歌じゃない」という声が聞こえてきそうですが、、、

二人の芝居は歌と同じくらい残念なものでした。

 

特に、珠城りょうと美園さくらの台詞のやり取りが残念でした。。。

観劇回の一幕は、何か裏でハプニングが起こっているのではと疑いたくなるほど、二人の演技がかみ合っていませんでした。

まるで初めて台本を読み合わせるぐらいのぎこちなさ。変なところで言葉を止めたり、変な間を作ったり。テンポの悪さがすごい。

 

セリフ回しに独特の癖がある美園さくらの演技と、これといった特徴のないたまきちの演技は相性が悪い。

まるで、アメリカンでハイカロリーなマカロニ&チーズと、具材のない素うどんのような二人だなと…。

味も正反対な上にどちらも炭水化物なので、一緒に食べたくないんですよね。

 

観劇中、演技の残念さに、

「芝居の月」だよね?月組で間違ってないよね?と混乱してしまいました。

 

あと、正直花組を5回ほど続けてみたので、組全体の統一感といい、トップの力量と言い、ほとんどすべて満足できませんでした。(トップのレベルが組子全員に影響するのは、星組で味わったばかり。)

演出も舞台セットも振付もカラフルでポップなのはオーストリア版と一見似ていますが、ポップアートのスター、ロイ・リキテンスタインと中国で登場したドラえもんのパクリぐらいの差がある。

ヘリコプターもさびれた遊園地の乗り物にしか見えませんでした。

山もなんですかあれ、ベニヤ板?

お金をかけたいのか、かけたくないのか、、、

宝塚ナイズドしたいのか、したくないのか、、、

月組Pよ、宝塚上層部よ、

 

なんなん。

 

 

救いは雪組出身の「月城かなと」&明日海りおトップ時代に活躍した「鳳月杏」

ただ、救いだったのは月城かなとと鳳月杏。

二人が歌い、演技をすると、血が通ったように舞台がいきいきし出す感覚を何度も味わいました。

演技の月を支えているのが、雪組出身の月城かなとと、花を経由して成長した鳳月杏というのは中々皮肉な話だなと思います。

トップ期間の長いたまきちだけならまだしも、就任したばかりの美園さくらの進退まで気にしている自分が悲しくなります。

(でも、月城かなとの相手役に美園さくらだけはどうか止めてください。と願わずにはいられない)

 

間違いなく、今年の宝塚の作品で一番つまらなかったと思います。

「I AM FROM AUSTRIA-故郷(ふるさと)は甘き調(しら)べ-」の評判が私の周りからは全く聞こえてこなかったのですが、

そういうことだったのか。。と思いました。

皆、無かったことにしたかったのかなと。


 

「I AM FROM AUSTRIA」

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