礼真琴の相手役に音波みのりがしっくりくる訳 / トップ娘役はあるのか?
ちなみに、同日に美弥るりか退団のニュースが発表され、多くの宝塚ファンにとって、ジェットコースターのような一日だったと思います。
美弥さんがトップになるとすれば、星組以外はないかなと思っていたこともあり、おそらく現在2番手の礼真琴が順当に星組トップになるのでしょうか。
-
希望は捨ててない!鳳月杏の組替えから考える美弥るりかの今後と"星組トップ就任"という夢
希望は捨ててない!鳳月杏の組替えから考える美弥るりかの今後と"星組トップ就任"という夢 昨日、花組から怒涛のニュースが発信されましたね。 鳳月杏の月組への組替え 華優希の次 ...
それだけに、礼真琴の相手役が誰になるのか注目をさらに集めるに違いありません。
順当に考えれば、有沙瞳ですが、宝塚人事は謎が基本原則です。
実際に、礼真琴の初全国ツアー公演のメンバーに有沙瞳が入ることはありませんでした。
※全く知られていない娘役や、舞空瞳といった他組で実力を発揮する若い期の娘役がいきなり組替、礼真琴の相手役なんてことも考えられます。
まあアルジェの男ヒロイン3人いるし、まあね。そういうことやな。もう決まってるからあえて有沙瞳と礼真琴一緒にする必要がないんやな。そうだわ。間違いない。絶対そう。違うはずがない。ない。
— ART@5日『ファントム』6日『グレート・コメット1812』 (@arisugawahana) 2019年1月24日
そして、礼真琴の相手役に注目が集まる中、
「アルジェの男」の配役が発表され、ジュリアン・クレールを愛する女性サビーヌ役には91期の音波みのりが抜擢されました。
音波みのり自身初の全国ツアーヒロインです。
最後にヒロインとして出演したのは2012年。正直、こんなことってあるんだと驚きを隠せない方も多いと思います。
礼真琴が95期ですから、完全に姉さん女房のヒロインです。
でも、音波みのりが礼真琴の相手役になること、意外としっくりきませんか?
少なくとも、私は礼真琴の相手役として音波みのりは実はとても相性が良いのではないかと思っています。
そこで、私がこの二人がしっくりくると感じる理由をお伝えします。
目次
弟っぽい礼真琴、それを支える姉という構図
「Thunderbolt Fantasy」捲殘雲の礼真琴、「こうもり…こうもり博士の愉快な復讐劇…」のアルフレード、
「アルジェの男」の"孤児として育ちながら、大いなる野望を抱いて成功への道を駆け上がろうとする青年"ジュリアン。
どれも、勢い余ってドジを起こしてしまいそうな、向こう見ずなキャラクター。
愛嬌がある、勝手なイメージですが末っ子の弟っぽい。
そんな礼真琴には、母性のような愛で見守ってくれる美しい女性がふさわしいと思います。
頑張れば、いつかは報われる。それだけのことはしてきた
もう音波みのりのトップが見たい。頑張ってきた人がちゃんとトップになれる。そんな世界になってほしい。
— ART@5日『ファントム』6日『グレート・コメット1812』 (@arisugawahana) 2019年1月24日
入団前のエピソードは有名ですが、それ以外にも、新公ヒロイン、バウヒロインを経験し、一時期は紅ゆずるの相手役との期待もあった音波みのり。
しかし、いつしか路線から外れるものの、
『琥珀色の雨にぬれて』フランソワーズ・ドゥ・プレール、『風と共に去りぬ』メラニー・ハミルトン、『ベルリン、わが愛』レーニ・リーフェンシュタール、『ANOTHER WORLD』艶冶、
と重要な役どころを見事に演じ、星組を必死に支えてきました。
特に、『ベルリン、わが愛』レーニ役は、トップ娘役である綺咲愛里以上に、作品を支えていたと思います。
『ANOTHER WORLD』では「おばあさん」と呼ばれ続ける艶冶役を演じました。
あんなに綺麗で、美しい音波みのりが、台詞ではありますが「おばあさん」と言われて少し悲しくなったのが本音です。
有沙瞳もそうですが、トップ娘役に足りない部分を必死に埋め、組を支えてきた娘役に日の光が当たることは素直に嬉しいですよね。
頑張れば、いつかは報われる。
それだけのことはしてきたので、当たり前のように思ってしまった。
だから、"しっくりきた"のだと思います。
宝塚人気に貢献してきた美弥さんがトップになることなく退団発表したことも相まって、
入団14年で初の全ツ・ヒロインは心から祝福したいなと思います。
3歩下がって無双の礼真琴を支える娘役が求められている
また、経験豊富で相手に合わせる演技ができるので、演技面では礼真琴の相手役としてもふさわしいと思います。
もちろん、歌唱力面の不安はありますが、演出次第でどうにでもなる気がします。
どんどん前に出る礼真琴、3歩下がって礼真琴を見つめる音波みのり。
とても美しい光景じゃありませんか?
姉さん女房で輝く夫もいる。退団という不安を乗り越え、期待を!
妻は「退団するの?」と女性の勘なのか、ズバッと言っていましたが、星組に音波みのりがいなくなると、綺麗どころの重要な脇役を演じられるベテラン娘役がほとんどいなくなることになります。
美園さくら、華優希の娘役トップ就任と、どんどん若手のトップ娘役が生まれています。
しかし、トップコンビに必要なのが、何よりも相性だとするなら。
娘役の期が若い方が良いとする必然性はありません。
世の中見回しても、姉さん女房の方が生き生きとする夫もいると思います。
無双の礼真琴に張り合うのではなく、彼女を後ろから支え、魅力を最大限に発揮させる。
そんな娘役が、ぜひ礼真琴の相手役になってほしいと思います。