2018年12月8日より東京のシアタークリエで日本初演を迎えたミュージカル「オン・ユア・フィート」。元宝塚男役トップスターの朝夏まなとが主演グロリア役を務めています。
9日に観てきましたので、早速感想をお届けします!
オンユアフィート今年の東宝で一番面白かった。なんなら宝塚以外のミュージカルで一番面白かった。アンサンブルも主演もレベルが高くて、音楽も良い。良いミュージカルに必要な要素がほとんど揃ってた。かぶりつきのまあ様やばい。熱い。これはリピートするわ。#朝夏まなと #一路真輝 #渡辺大輔
— ART@9日『オンユアフィート』シアタークリエ (@arisugawahana) 2018年12月9日
目次
「まぁ様に羽根見えたよ。」「私は黒燕尾が見えた。」
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. ちょっと充電中。 映画と舞台、インプット完了 . そして今日は#オンユアフィート の歌稽古。 新しい挑戦、やるぞ . #フォリーズ #修道女たち #下北沢 #今さらハマる #シャクレルプラネット
元々特別まぁ様のファンというわけではないけど、今回のミュージカルでまぁ様にぞっこんです。
今まで宝塚で培ってきたことを、シアタークリエという中劇場でも存分に発揮している。
本当に輝いていた。羽根見えたよ。
渡辺大輔には「元男役の相手役」の道を極めて欲しい
テニスの時から観てるし、その時は好きだったんだけど、大劇場に立つようになってからも成長が見られないというか、いつまでテニス時代の腹式呼吸風の胡散臭い歌い方で通すんだろう?と思っていたの。それ大劇場では通用しないぞ?って。あと自信過剰な感じも苦手。
でも、今回はまぁ様をちゃんと立てていた。元宝塚男役を女性として立てることができる。彼がいることでまぁ様がより可愛く見える。
あれ陳腐だよね。そうではなくて、純粋にお互いを思いあう。そういう夫がやっと現れた!という感じ。
純粋に音楽が好きだし、純粋にグロリアが好きだし、邪念がない。純粋に自分の大切なものは大切であると突き通す。
渡辺のエステバンは、相葉には絶対にできないエステバン像だったと思う。
大ちゃんは『バイオハザード』で柚希礼音の相手役だった時も合っているなと思ったし、元宝塚男役との相性が良いのかも。今後も「元男役の相手役」の道を極めて欲しい。
アンサンブルも出てよかったと思える作品
ダンス要員にはダンスの、歌要員には歌の見せ場がある。そして芝居でもそれぞれにちゃんとスポットを当ててあげる。
これは役者も出てよかったと思える舞台だと思う。出ることで評価が確実に上がる。
一路真輝が真摯に母親役に臨んでいて、素敵だった、、、
歌手になる夢を諦めて、博士号をはく奪されて、夫があんな状態で戦争から帰ってきて、母親と娘二人と夫を食べさせていくためにどんなに彼女が苦労したか。なのにみんな自分から離れていく、奪われていく。悲しかっただろうな。
久野綾希子さんはさすがの安定性
ただの歌って踊ってハッピー!な内容じゃなかった。
みんなのバックグラウンドをちゃんと描くんだけど、描きすぎない。バックグラウンドにスポットを当てすぎると話が脱線していくけど、そうはなってなかった。
だから、今回はショーの要素と、お芝居の要素のバランスがよかった。
登場人物の誰にもがっかりしなかった。
一人一人が自分なりに正しいと思う考えを持っているので共感できる。一人も嫌な役がなかった。アンサンブルも含めて。
そして、ただ明るいだけのミュージカルじゃないのに、見終わった後は最高にハッピーになれる!
ミュージカルの三大要素がマッチした理想的なミュージカル
感情の延長線上に歌があって踊りがあるという、ミュージカルの三大要素がマッチした理想的なミュージカルだった。
ブロードウェイの本格的なガスガス踊るラテンダンサーがアンサンブルに揃っていたら舞台の演出も印象も変わっていたのかもしれない。
そもそもラテンダンスで魅せる要素の大きい舞台のはずなのに、日本版は究極ラテンダンスがなくても満足できる・成立してる作品だった。もちろん、一組で頑張っていた本物のラテンダンサーは素晴らしかったけど。
そのくらい、全体のバランスがよかった。
ライトは買ってよかった!!!
演出が良かった、特に場面転換