映画「モーグリ」あらすじ・ネタバレ | アンディ・サーキス監督 | ワーナー・ブラザーズ
アンディ・サーキスが手がけるラドヤード・キップリング「ジャングル・ブック」原作の実写映画「モーグリ」。
サーキス自身から予告動画がもうすぐで公開されると語られる中。日本ではあまり話題になってないので、今回はこの新作映画についてご紹介しましょう。
監督候補が4人もいた
ジャングルの中で育つ少年を描いたラドヤード・キップリング原作「ジャングル・ブック」。ワーナーブラザーズより実写化製作の発表があったのは6年前の2012年。
その時は、「ハリー・ポッター」シリーズのシナリオを手がけるスティーヴ・クローヴスが、脚本・監督・プロデューサーを兼任すると発表されました。
しかし、数年後にはアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥが手がけると噂されたものの、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」「レヴェナント: 蘇えりし者」などハードなスケジューリングゆえにプロジェクトから去ることとなりました。
※どちらの作品もアカデミー監督賞を受賞
次に候補に挙がったのは「ビューティフル・マインド」「ダ・ヴィンチ・コード」のロン・ハワード。しかし結局、最終的には俳優として活躍するアンディ・サーキスに決定しました。
「ブラックパンサー」ではユリシーズ・クロウ、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」では最高指導者スノークなどダークなキャラクターのイメージの多いアンディ・サーキス。
サーキスにとって「モーグリ」は監督2作目になります。
※デビュー作は2015年公開・アンドリュー・ガーフィールド&クレア・フォイ主演「Breathe」
最近のインタビューでは「撮影が終わって2ヶ月くらい経ったよ。10月には公開できる。今後は予告動画なので作品をチェックできるようになるだろうね」と語りました。
ディズニー版との違い
「ジャングル・ブック」の実写化と聞くと、2016年に公開されたディズニー実写版を思い出す人がほとんどでしょう。1967年にアニメとして公開された時の音楽を使用し、またアニメよりもダークなトーンになり、子供から大人まで楽しめる作品になっています。
ディズニーの実写版は興行的にも成功して、収入は1,000億円を超えています。
一見、サーキスが手がける実写版もディズニー作品なのかなと思いますが、原作「ジャングル・ブック」の権利はディズニーが保有していないので、誰でも製作できるのです。
ちなみに、サーキス版はディズニー版よりもさらにトーンの暗くなったPG-13指定の作品になります。
まだディズニー版の公開から2年しか経ってないので、「またジャングル・ブック?」という声も聞こえてきそうですね。しかし、ストーリーは似ていても全く違うトーンの作品になっているので、原作「ジャングル・ブック」のファンはぜひ劇場まで訪れてみましょう。
ちなみに、映画はアメリカで2018年10月19日。日本での公開はまだ決定していませんが、声優にカンバーバッチなどハリウッドスターが起用されるのを考えると、公開は確実だと思います。
スタッフ
- 監督:アンディ・サーキス
- 脚本:キャリー・クローブス
- 原作:ラドヤード・キップリング「ジャングル・ブック」
- 音楽:ニティン・ソウホニー
キャスト
人間
- ローハン・チャンド:モーグリ
- マシュー・リス:ジョン・ロックウッド(ラドヤード・キップリングの父親)
- フリーダ・ピント:メシュア(モーグリの母となる女性)
動物たち
- アンディ・サーキス:バルー(楽天家なクマ)
- クリスチャン・ベール:バギーラ(赤ちゃんのモーグリを拾った黒豹)
- ベネディクト・カンバーバッチ:シア・カーン(モーグリを狙うベンガルトラ)
- トム・ホランダー:タバキー(シア・カーンの手下的なハイエナ)
- ケイト・ブランシェット:カー(ニシキヘビ)
- ピーター・マラン:アキーラ(狼の長老)
- ナオミ・ハリス:ラクシャ(モーグリを我が子として迎え入れた母狼)
- ジャック・レイナー:ブラザー・ウルフ
- エディ・マーサン:ヴィハーン
あらすじ
インドのジャングルで狼に育てられた人間の子供モーグリ(ローハン・チャンド)が主人公。クマのバルー(アンディ・サーキス)と黒豹のバギーラ(クリスチャン・ベール)からジャングルの規則を学ぶモーグリ。次第にジャングルの動物たちもモーグリを受け入れてゆく。ただ、一匹の恐ろしいベガルトラのシア・カーン(ベネディクト・カンバーバッチ)を除いて。
ジャングルにある危険を通して、モーグリは自分が人間である事実と直面する。
ディズニーの実写版には登場しないメシュア。アニメ版ではモーグリが人間の村に戻ったときに、メシュアがモーグリを我が子として迎え入れます。
つまり、アンディ・サーキスが手がける「モーグリ」でも、ネタバレになるかもしれませんが、最後には人間の村に戻ってゆくのでしょう。