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アカデミー賞 アカデミー賞2018 モリーズ・ゲーム 映画

映画「モリーズ・ゲーム」ネタバレ 最初からラストシーンまで徹底解説!


アカデミー賞で脚色賞にノミネートされた「モリーズ・ゲーム」のネタバレ・あらすじを最初からラストシーンまで徹底解説!

 

「モリーズ・ゲーム」まとめ

「モリーズ・ゲーム(Molly's Game)」はアメリカで製作され、2017年に公開された映画です。脚本・監督はアーロン・ソーキン。アーロン・ソーキンの監督デビュー作でもあります。

原作はモリー・ブルームの自叙伝「Molly's Game: From Hollywood's Elite to Wall Street's Billionaire Boys Club, My High-Stakes Adventure in the World of Underground Poker(モリーのゲーム:ハリウッドのエリートからウォールストリートの億万長者ボーイズクラブまで、地下ポーカーの世界でのハイステークスの冒険)」。

出演者

キャストには、ジェシカ・チャステイン、イドリス・エルバ、ケヴィン・コスナー、マイケル・セラ、ブライアン・ダーシー・ジェームズ、クリス・オダウド、ビル・キャンプ、グラハム・グリーン、クレア・ランキン、ジョー・ケリー、ジェレミー・ストロングなどのスターたちが出演。

監督

アーロン・ソーキン監督。1961年6月9日アメリカ生まれ。

テレビドラマ「ザ・ホワイトハウス」の脚本や映画「ソーシャル・ネットワーク」「マネーボール」の脚色を手がける。「ソーシャル・ネットワーク」でアカデミー脚色賞を受賞。

「モリーズ・ゲーム」が初の監督作品となる。

あらすじ

ハリウッドスター、アスリート、ビジネス界の大御所、ロシアのマフィアなどが参加する大きな地下ポーカーを経営するブルーム。彼女はFBIの調査対象となる。

公開日

撮影は2016年11月にカナダのトロントやオンタリオで開始。初公開は2017年9月8日、トロント国際映画祭。アメリカでの限定公開は2017年12月25日。一般公開は2018年1月5日から。日本での公開は2018年5月。

評価

「モリーズ・ゲーム」は高い評価を得ており、特にソーキンの脚本。エルバとチャステインの演技が称賛されています。75回ゴールデングローブ賞では脚本賞と主演女優賞(チャステイン)にノミネート。

ソーキンの執筆した脚本はアカデミー賞や英国アカデミー賞にもノミネートされました。

 

 

ネタバレ

モリーブルームは、オリンピックの夢を持つ世界クラスのモーグルスキーヤーであり。何年もの間、父親による厳しい訓練を受けていました。2002年冬季オリンピックの予選会の時、モリーは重傷を負っており。彼女はキャリアを終わらせなくてはなりませんでした。

元々は引退後に法律学校に通う予定でしたが、モリーは一年間休みを取り、ロサンゼルスへと引っ越します。ロサンゼルスではクラブのウェイトレスとして働き始めます。そして、そこで見栄を張りながらもビジネスでは失敗をしている不動産デベロッパーのディーンと出会います。そして、モリーはディーンの会社のマネージャーとなります。そして、ディーンはモリーを地下ポーカーに招待します。有名人、お金持ちの集まる地下ポーカー。映画スターや投資銀行の行員、スポーツ選手がディーンの運営するゲームに参加しています。そして、モリーはたった一つのチップで巨額の金が動いていることを知るのでした。

モリーは当初ポーカーについて何も知りませんでした。しかし、すぐにプレイヤーたちが気前よく参加するためのコツを学び取ります。特に、プレイヤーXと名付けられた最も成功するプレイヤーを喜ばせるため、新しいプレイヤーをゲームに参加させる術を覚えました。

ディーンはモリーがゲームの運営を支配しようとしているのを見て、彼女を統制しようとし、しまいには彼女を解雇してしまいます。モリーは、何年もポーカーゲームを運営するうちに、自分自身で地下ポーカーを運営しようと決めます。モリーはホテルの最上階の屋上を借り、ゲームを運営するためのスタッフを雇います。

さらに、モリーはクラブやカジノの従業員に声をかけ、彼女の運営するポーカーゲームについて情報を流し始めます。プレイヤーXは、他のプレイヤーたちと一緒にディーンの運営元を去り、モリーのゲームに参加することに決めました。モリーの経営するポーカーゲームは次第に大きくなり、賭け金も上がってゆき、多くのお金を手にいれるようになります。

保守的だったギャンブラーのハーラン・ユースティスは、次第に強迫観念的にモリーのゲームにのめり込んでゆきます。ユースティスは大きな損失を出しながらも、ゲームを続けます。またモリーはプレイヤーXがゲームをするために多額の負債を抱えていることに気づきます。

プレイヤーXの非倫理的行為に失望したモリー。その後、プレイヤーXは再びディーンのゲームに戻ることを決めます。そして他のプレイヤーたちも追従します。モリーのゲームに参加する者はいなくなってしまいました。

 

新しいポーカーゲームを運営しようとモリーはロサンゼルスからニューヨークへと移ります。多くの裕福なニューヨーカーと知り合った後。週に数回ゲームを開くのに十分な人を集めます。ゲームができたとしても、プレイヤーが支払えなくなったら彼女が損失を被ってしまうことになります。そこで、ディーラーは賭け金から大きな割合の手数料を引くことで、損失を埋めることができるのではとモリーを説得します。

ある時、モリーの知り合いがポンジ・スキームで起訴されます。モリーは彼女のゲームに誰が参加していたのか調査されます。

モリーはポーカーゲームで成功するにつれ、徐々に薬物にのめりこんでゆきます。モリーのゲームにはロシアのマフィアなど危険な人物が参加するようになりました。また、モリーはイタリアのマフィアを雇い、支払いをしないプレイヤーから金を強制的に手に入れるようになります。

しかし、成功が常に続くわけでなく、支払いが逆に滞るようになると、家を襲われ、ピストルで脅され、モリーの母親の命も脅迫されます。

モリーはポーカーゲームの運営に復帰しようとしましたが、FBIが忍び込ませた調査官の報告により、FBIはモリーが不正行為を行っていると判断します。モリーは資産を没収され、母親とともに暮らすため故郷に戻りました。

2年後、モリーはかつて自分の運営するポーカーゲームで遊んだ人を記した本を出版します。その結果FBIにより逮捕され、マフィアとの違法ギャンブルの関与で告発されます。モリーはベテランで高額なニューヨークの弁護士チャーリー・ジェフリーに弁護依頼をします。チャーリーはモリーがまだ請求されていない200万ドルのギャンブルによる借金があることを知り、モリーを助けることに決めます。

ニューヨークで裁判を待つ間、モリーの父であるラリーは彼女を探し出し、娘との仲を和解しようとしました。

チャーリーはモリーの執筆した本を読み、モリーが刑期に価するほどの罪を犯していないことに興味を持ちます。チャーリーはモリーに取引を提案します。判決を無罪にし、お金を彼女に返還できるように弁護する代わりに。彼女のハードドライブとギャンブルのデジタル記録をもらうことを。モリーはその取引を拒みます。彼女のポーカーに参加した人の情報が漏れてしまう恐怖と、罪の意識からです。

裁判官はモリーが重大な犯罪を犯していないと判決を下し、社会奉仕、保護観察、そして20万ドルの罰金となります。

 

 

キャスト

  • ジェシカ・チャステイン:モリー・ブルーム
  • イドリス・エルバ:チャーリー・ジャフィ(モリ―の弁護士)
  • ケビン・コスナー:ラリー・ブルーム(モリ―の父親、臨床心理士)
  • マイケル・セラ:プレイヤーX(トビー・マグワイア、レオナルド・ディカプリオ、ベン・アフレック、そして他のポーカーが好きな有名人プレイヤーを複合して生み出したキャラクター)
  • ブライアン・ダーシー・ジェームズ:ブラッド(ヘッジファンドマネージャー)
  • クリス・オダウド:ダグラス・ダウニー(ロシアマフィアにモリーを紹介し、彼らをポーカーのテーブルに連れていく男)
  • J・C・マッケンジー - ハリソン・ウェルストーン
  • ビル・キャンプ:ハーラン・シャープ
  • グラハム・グリーン:フォックスマン判事
  • ジェレミー・ストロング:ディーン・キース(モリーを地下のポーカーの世界に導いてくれる不動産業者)
  • マシュー・D・マテオ:ボビー
  • クレア・ランキン:シャーリーン・ブルーム(モリーの母親)

ジェシカ・チャステイン


1977年3月24日アメリカ生まれ。代表作に「テイク・シェルター」(全米映画批評家協会賞助演女優賞受賞)、「ツリー・オブ・ライフ」(全米映画批評家協会賞助演女優賞受賞)、「ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜」(アカデミー助演女優賞ノミネート)、「ゼロ・ダーク・サーティ」(ゴールデングローブ賞 主演女優賞受賞)など。

 

 

評価

海外で最も大きな映画レビューサイトRotten Tomatoesでは、81%人が肯定的評価を下しています。平均点は7.2/10。レビューでは「興味をそそるストーリー。そしてジェシカ・チャステインとイドリス・エルバの抜群のパフォーマンスを誇るモリーズ・ゲームが、アーロン・ソーキンのデビューを見事に飾っている」と書かれています。

また、Varietyの記者ピーター・デブリュージュはソーキンの脚本に対して「モリーズ・ゲームはチャステインの非常に高い才能を生かし、緻密かつダイナミックな女性キャラクターを生み出した」と評価。

さらに、Uproxxの記者マイク・ライアンは映画に10点中9点の評価を与え。「モリーズ・ゲームはソーキンの完璧な脚本の上に成り立っている。ポーカー、ロシアマフィア、イタリアマフィア、セレブリティ、スポーツ選手が見事に描かれている。唯一上手に描けなかったのはバーレット大統領だけだ。2時間を超える作品。緊張を失うことなく、面白さに欠けることもなかった」と書いています。

ピーター・トラバースはローリング・ストーンズ誌に、4点中3点を与え。「モリーズ・ゲームは気の利いた、エネルギー溢れる、ソーキンが紡ぎだした言葉の花火にあふれている。その言葉が登場人物たちを色鮮やかにしている。またソーキンにとってデビュー作となる映画の女性主人公は、ソーキンの描いたテーマ【男性社会を牛耳る女性】を見事に表現している」と評価しました。

アワード

  • アカデミー賞:脚色賞
  • 英国アカデミー賞:脚色賞
  • 放送映画批評家協会賞:主演女優賞、脚色賞
  • ゴールデングローブ賞:主演女優賞、脚本賞
  • サテライト賞:主演女優賞、脚色賞
  • サンフランシスコ映画批評家協会賞:脚色賞
  • AARP's Movies for Grownups Awards:脚本家賞

※黒太文字が受賞


 

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